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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その263

木下隆雄「さて、それでは先日の予告どおり今回は目出度く貴方が落札したThinkPad730TEのお披露目ということで」
小椋良二「そういえば先日友人と話をする機会があったのですが、彼がある場所で自分の車がホ○ダビ▽トであることを話したら、『ああ、あのライトがサイドまで回りこんでるやつですね』という返事が返ってきて『ほへ?』となったそうです。話した相手がライトレンズを作ってるメーカーの人ということだったのですが、人が対象物を認識するポイントというのはその人の視点によって大きく違うものだと感銘をうけたそうです」
木下「....は?」
小椋「つまり私が抱いている炭団観と、貴方のそれとはかなり違う可能性があり、それがこのコーナーの味わいになっているのではないのでしょうか」
木下「そりゃまぁ....確かに漆黒塗炭の人生を送っておられる貴方とは一緒にされても困ります」
小椋「例えば、私がここにパネリーナを持っているとします」
木下「はい」
小椋「ボディカラーはメタルシルバーに青、見るからにみいそなメーカー色がモロ出てますよね」
木下「は、はぁ....」
小椋「しかし私にとっては同じタブレット型PC、私から言わせれば9103や2435などと同列のものなのです。黒いモノだと主張してもあながち誤りとは言えないでしょう」
木下「....つまりあれですね、

落札に失敗したと」

小椋「げはあっ」

木下「それでは、ネタがなくなったということで今日はこのへんで」
小椋「そんなアッサリ....先日もお見せしたものがあるじゃないですか」
木下「おお、そうでした。あの『大艦巨砲』『IBMの大和ヤマト』770Xですね」



木下「....なんか縮みましたね」
小椋「誰も770Xだなんて言ってませんよ」
木下「どこかの2番煎じですね。いくら当時のフラッグシップモデルとはいえ、DX4ぐらいでは....」
小椋「いえ、Pentium-75MHzです」
木下「どっちにしろあまり変わりはないでしょう」
小椋「ところが、ほいこのとおり」



木下「なるほど、そうきましたか」
小椋「755C、755CXと有ればこれを外すわけにはいかないでしょう」
木下「外れてますけどね。でそれは予算承認済みなんですか」
小椋「た、たうぜんです」
木下「....(怪しい)」
小椋「...え、えと....やはり投影できるというのは稀有な存在なわけで」
木下「確かにそのとおりですが、貴方はOHP持ってるんですか」
小椋「....持ってなくてもこのとおり」



小椋「ご覧下さい。このように光を通せばクッキリと表示が浮かび上がります。これでVGA出力から背後のでぃすぷれーに写せば擬似投影システムのできあがり」
木下「その意義が全くもってわからないんですが....まそれは置くとして、この完全に破壊されたLCD右ヒンジはどうするのですか」
小椋「綺麗に破壊されてますね、これならパネル外して瞬接で十分おっけおっけじゃないですか....ってあれ?」
木下「大柄な割には随分この周囲だけ造作が細かいですね」
小椋「お、おのれ....」



木下「結局全バラですか」
小椋「パーツがユニット化されて整備性も万全です(はぁはぁ)」
木下「それにしては他の755シリーズと筐体に微妙に互換性が無いのですね」
小椋「仕方ないでしょう、冷却フィンとも固定ベルト取付け用プラ部品ともつかないような言迷な部品が格納されてるんですから」



小椋「このとおりです。瞬接でくっつけて盛上げ接着用のエポキシパテで固定しました」
木下「スゴイ盛りですね。組み上げ可能なんですか」
小椋「.....(ぢょりぢょりぢょり)」
木下「原寸あわせ、でふぉですね」
小椋「さて、これで目出度く復元しました」
木下「では、さきほどの課題に戻りましょう」
小椋「といいますと」
木下「もうお忘れですか、このましんの用途です」
小椋「ンなもん決まってるじゃないですか」



木下「....やはりこれかい」
小椋「これかいはないでしょう。ノートPC、透過パネルとくればこれで決まりです」



小椋「どうですか、このさいばぁな雰囲気とクリアな視界。ベイブリッジ付近でシゲさんと通話中の南雲警視みたいな」
木下「それは5年前の設定になってますが」
小椋「とりあえず走ってみましょう。ではシートベルトを」
木下「ちょ、ちょっとまっ...うわああああああぁぁぁ」



小椋「やはり前面投影型のデバイスはいいですね。運転中に視線をそらさなくてはいけないようではナビシステムとして失格です」
木下「そ、そ、そういう問題ですか...うがあああっ」



小椋「これさえあればスピードメーターなんかいくら壊れてたって問題なしです」
木下「んなこといってすぴいど出し過ぎ出し過ぎっっ」
小椋「何を言ってるんですか、こんなに高い視認性なのに」



木下「....全然見えてないやんっ」
小椋「を、をりょ?」
木下「お、おじいさんがぁぁぁぁっ!!」
小椋「をを、飛んどる〜〜」

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

小椋「というわけで、近未来の体験はいかがでしたか」
木下「....危うく未来を奪われるところでした」
小椋「ご無事で何よりでした」
木下「それもこれもぢゃんくを積み重ねている貴方のおかげです。だいたいここ1ヶ月の投資額で十分ちうこのX30が逝けますよ」
小椋「う"っ、それはイタ過ぎる....」
木下「某水棲生物さんにとっても」
小椋「げははははは
木下「そこ、笑うところではありません」

....その264へ続く(安全運転に心がけましょう)