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短期集中連載(笑)
「クズクズクズクズクズばかりッ!」「ごみクズボロクズカンナクズッ!!」「何をやってもダメ高校〜!!」
「....もういいよ、どうだって」 「そんな事言わずに....とりあえず1アウトずつ取っていきましょう。ランナーは気にしなくていいですから、ね」 なんとかピッチャーをなだめてキャッチャーボックスに戻った勝男は、挫けそうになる自分を鼓舞するように、場違いな大声を出した。 「しまっていこーっ!」 プレイが再開された。 バッターは闘院中軸の3番。あの3番は大振りだから、インローが苦手のはずだ.... 勝男がサインを送る。 しかしろくにそれを見もしないで投じられた棒球がド真中に来た。 ”あっ....” 一瞬目をつぶった勝男。 その動作に一瞬遅れて、秋空に突き抜けるような快音が響き渡った。 ....目の前を通り過ぎる4人のランナーを茫然と見送る勝男。 ふと見ると、ピッチャーがマウンドにうずくまっている。 マウンドに駆け寄った勝男の視線を避けるように、先輩が言った。 「オレ、足をひねっちゃったよ。こりゃもうムリだな」 「だ、大丈夫ですか....」 様子を見ようとしゃがみこんだ勝男を慌てて制した。 「いいんだよ、怪我したフリだフリ」 「そ、そんな....」 「これ以上やっても赤恥かくだけ、棄権しようぜ」 「そうだな、有沢以外は誰が投げても同じ、だったらやめとこう」「そうだそうだ」.... 棄権は勝男の意向を無視して、すでに決定されていた。 審判に事情を伝える先輩たちの後姿を、茫然と勝男は眺めていた.... ....3回コールド、0−37という大敗転じて0−9の放棄試合となった日の翌日。 部室にやってきた勝男を待っていたのは、顔色を失った同じ1年生の部員4人と、机に積み上げられた退部届だった。 残った部員、僅か5名。 葛野高校野球部は、存亡の危機に直面していた。.... ....『博士ショップ』は、中野ブロードウェイにある。 「のう木郷君、ワシらの出番はまだかのう」 「何のことですか博士、それより早くこの多宝塔を粗大ゴミに出してきてください。改宗者が行っちゃいますよ」・・・・ |