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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その170

木下隆雄「そういえば貴方、先日新型フェアレディZの試乗に行ってこられたと聞きましたが」
小椋良二「ええ、長男が『スカイラインのDVDがほちいよぉ』とかホザくもんですから」
木下「ちょっと目的が違っているような気がしますが....で、どうでした?」
小椋「どうって....ナビパネルの説明書きが日本語→仏語→英語の順番に並んでいるのがあのオッチャンの面目躍如だったとか?」
木下「いや、そういうことではなくて...走りですよ走り」
小椋「うーん、スポーツクーペとしては可もなく不可もなくってとこですかねぇ....初代NSXに乗った時も『はぁ、こんなもんかなぁ』と思ったのですが、それと感じが似ていますね。なんだか知らないうちに100km/hぐらいの速度に達していて、トキメキを感じないというか」
木下「あーやっぱりね、いくらチューンしてあっても所詮エルグランドのえんぢんですからね」
小椋「NSXはマッドチューナーHONDA恒例『地獄のフルラインtypeR構想』食らって今やFerrariを超えるカリカリバトロイドになってしまってますからね....車の熟成には長い年月が必要なのではないでしょうか」
木下「なるほど、すべての車は悪魔のZを目指すと」
小椋「日本人のトラウマです、それ」

木下「それにしても大排気量エンジンが自然吸気ばかりになって、た〜ぼ信奉者の貴方としては寂しい限りでしょう」
小椋「まったくです。どっかんこそがスポーツの醍醐味だと思うのですが」
木下「もう新車で買えないとなると、こういうお店に頼るしかありませんね」

小椋「ここはなかなか潔いお店です。あのまっちょなZ32だけで商売やっていこうというその心意気が泣かせますね」
木下「なるほど....ん?なんか変なマシンがありますね」

小椋「あ、こ、これは....」

木下「なるほど、フェアレディのお店という事で、たまにこういうタマが持ち込まれる事もあるのですね。ボルトオンで過給機もついてるし」
小椋「そ、そうですよ....(さっ)」
木下「おや、そこの車が貴方の影になって見えませんね。ちょっとよろしいですか」
小椋「い、いやこれは....」

木下「であまんてですね....これも日産なのですか」
小椋「こ、心意気だけは....」
木下「Z32と同じばぶる仲間ということで」
小椋「....そうですね

....その171へ続く(背に腹は変えられずとみた)