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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである−


その146

「あっ、これカワイイ〜っ」
「ホントぉー黒のブーツとのアレンジに超〜→使えるってカンジ?」
「でしょでしょ...な、ちょ、ちょっと、なによ?」
○キューでショッピング中の理沙と美智は、突如ダンダラ模様の羽織の男に囲まれた。
「貴女の表現は不適切である。『可愛い』とは上位者が下位者を見下ろしてその未熟さを愛玩する際の表現だ。直ちに訂正せよ。しからざれば成敗する」
「な、なにいってんのコイツら」
「頭コワれてんじゃないの、いきましょ」
「成敗!」傍らの切れ長の目の男が進み出て、長剣を一閃した。
「ぞげっ」

....男達は立ち去った。
後には先ほどまで理沙と美智という名だった2人のギャルが、4つの肉塊となって残されていた。

虚飾を排し、美しき日本語を愛する男達。
彼ら「Sカワ赤報隊」....

「おまたせ〜」
「遅いよ有紀....なにやってたんだよ」
「ゴメンゴメン、色々服選んでたら時間かかっちゃって」
「ったくしょうがねぇなぁ....」
「どお?」
「んーカワイイんじゃない?」
「えへ。ありがと....な、なに?」
「なんだ?!おまえら?」
銀の鈴の右側で待ち合わせたトオルとユウキは、突如ダンダラ模様の羽織を着た、下駄のような骨格の顔に詰め寄られた。
「貴殿の表現は不適切である。『可愛い』とは上位者が下位者を見下ろしてその未熟さを愛玩する際の表現だ。貴殿の言は貴殿の連合いを愚弄する意図が明白である。直ちに訂正せよ。然らざれば成敗する」
「な、何言ってんだオッサン」
「問答無用、成敗っ!」
「ごすっ」
下駄顔の轟剣がトオルの頭上に炸裂した。


....男達は立ち去った。
後には先ほどまでトオルという名だった男が、脳漿を四散させて倒れていた。返す刀でユウキも両断されている。

虚飾を排し、美しき日本語を愛する男達。
彼ら「Sカワ赤報隊」....

「おめでとうございます。女の赤ちゃんですよ」
「あ、ありがとうございます」
「抱いてみますか?」
「ええ、ぜひ....うわぁ、かわいいなぁ....うっ」
思わず吐いた一言、その次の瞬間に下駄顔の男は仲間に取り囲まれていた。

「貴殿の表現は不適切である。『可愛い』とは上位者が下位者を見下ろしてその未熟さを愛玩する際の表現だ。貴殿の言は貴殿の愛嬢を愚弄する意図が明白である。直ちに訂正せよ。然らざれば成敗する」
「そ、そんな....ワシは隊長だぞ。貴様ら....大体娘といったら下位者ではないか、『カワイイ』といって何が悪い....」
「隊長、貴方は堕落した。成敗っ」
「しゅたっ」

....男達は立ち去った。
後には先ほどまで隊長と呼ばれていた男が、血の泥寧の中に倒れていた。

虚飾を排し、美しき日本語を愛する男達。
そのためには内部粛正も辞さない覚悟の男達。
彼ら「Sカワ赤報隊」....


....その147へ続く(メロン世代はどうする?)