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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その116


木下隆雄「実はウチの区画に、細いけど車がたくさん通る道がありまして」
小椋良二「ほぉ、それは危ないですねぇ、いわゆる裏道ですか」
木下「そうそう、しかもその道へウチの区画から出る角がブロック塀で完全に目隠しされていて見えないんですね。危ないからなんとかせねばということになりまして」
小椋「行政に訴えたというわけですか」
木下「いえ、町内会で勝手に『一時停止』の白ラインを書くことになりました」
小椋「は?」
木下「夜中にテープでマスキングして、スプレーで白く塗ったんですけど、本物のウレタンラインと比べて耐久性が格段に落ちるので毎週ごとに書き直さなければならなくて....結局ネをあげて警察にお願いしたら怒られました」
小椋「ウォールペイント少年か、あ〜たらは....」

木下「でも遅い行政の対応を待っていては住民の安全は守れませんからね。『公文書偽造』だ『道交法違反』だと言われようとも、自治権を行使したまでです」
小椋「上みたいなのもそうなんですか」
木下「これは単なる手書きの味わいというような気もしますが....」

小椋「住民の都合でこういうものを設置されることもあるわけですな。だとするとドライバーとしてはあんまり信用しないほうがいいと」
木下「いや、これはあくまで親切で....ああ、ちょっとちょっと....」
小椋「大丈夫ですよ。どうせ前を通って欲しくないからこんな看板が....あれ?」

木下「忠告は素直に聞くものです」


....その117へ続く(フマキラーローテル)