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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その83

木下隆雄「というわけで夏休みを取って田舎に来てるわけですが、どうして貴方がここにいるんです」
小椋良二「あれ?なぜ私はここに....?なにやら香りがしたので寄ってきただけなのですが」
木下「皆まで言うな」
小椋「さあ、倉庫を漁りにいきましょう」
木下「なんでやねん」

小椋「しかしさすが貴方の実家は『ヲ』のルーツですな、今時1/43ゼンマイプラモデルなんて保存している人いませんよ」
木下「保存....たしかに2年前まではそうでした」
小椋「あ、怪獣サン達のことですな」
木下「四半世紀を経過してノリも材質も劣化が深刻なマシンに全体重を乗せてズッコケルのですから、たまったものではありません。ほらごらんの通り」

小椋「うわぁ、見事なランチアストラトスラリーの三枚下ろしですね....」
木下「まだ途中なんですけど....(筆者註:この撮影後にやられた)それにしてもこんな風にすっぱりいってくれると却って治しやすいんですが、こういうのは」

小椋「フェアレディZですね、これ、どこか壊れてるんですか?」
木下「こちらが使用前です....」
小椋「あれま....モンテカルロ仕様だったんですね。432Rかと思いました」
木下「んでもってこれは完全に命脈を絶たれました」

小椋「・・・・ちーん」
木下「このA310、なんとかシャシーはつながったんですが、ホイールが完全に砕けて元に戻りません」
小椋「なるほど、修理工場を超えてほとんどスクラップ屋状態ですな。しかしよく考えるとこういう100円ゼンマイカーって、元々爆竹満載して『西部警察の雑魚パト』ごっことかに使うようなもんじゃなかったんですか?年端もいかない子供に大事に扱えというほうが無理な相談かと」
木下「わたしもそう思って、こんどはしっかりしたシャシーのモデルを発掘してきました」

小椋「・・・・これは!!」
木下「そう、今を去ること四半世紀前の1976年12月発売、伝説のタミヤRCシリーズ第一弾『ポルシェターボRSRタイプ934』です。ごらんの通りシャシーは原型そのまま、とうの昔に腐ってしまったNi-Cdバッテリーなんかに目もくれず、ちゃんと乾電池で今でもトコトコ走ります。どうです、このバッテリーパック時代には考えられない並列/直列切り替え式前後進二段変速スイッチに、工作セットから流用したのがミエミエの、左右で最大舵角がぜんぜん違うステアリングリンケージ、今の子供が見向きもしないマブチRE360モーターをなんと2段減速です。子供の玩具としてはもってこいでしょう」
小椋「こ、こんな歴史的モデルを子供の手慰みに....は、犯罪だぁっ」
木下「仕方ないでしょう、シャシーはジュラルミン製でがっちりしてるんですから」
小椋「そのかわしぼでえは....」
木下「すみません、ビッグスケールシリーズの流用で無茶無茶細かい部品だらけですぅ、発掘直後にリヤウィンドウブチ抜かれました....」
小椋「なんまいだー」







....その84へ続く(発売価格\9800がネット上では\60000とか?!)