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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その63


木下隆雄「なんか、いい雰囲気ですね」
小椋良二「ロケーションも歌舞伎町、しかも『ルノアール』ですよ」
木下「そうですね....『孤独な独身男性と満たされない40代主婦、出会い系サイトで知合う』の図ですな」
小椋「どうしてそう早計に決め付けるのです」
木下「だってこの握りしめた手から、万感の想いが溢れ出ているではありませんか、いいなぁ世の目を忍んで遭うハイヌーンの二人」
小椋「そんな気恥ずかしいコピーを考えるひまがあったら、もう少し様子を伺いませんか....おやVAIO SRを取り出しましたね、男性がなにか見せて、女性が目を輝かせてディスプレイに見入っています、これはゲシ仲間かもしれませんね」
木下「今時誰だってノートぐらい持ってるでしょう、デジカメの再生だってあるし.....ん?」
(女性"...なにか好きって言うのはすごくパワーがいるけど、この年になってやっと素直に言えるようになったというか")
(男性"そうですね")
(女性"私もこうして●●先生に出会ってパワーを頂いたような気がするんです")
(男性"エネルギーっていうのは自然に暮らしている事で宇宙の中からすっと体に入ってくるのを感じますよね")
(女性"そうそう....いくらジタバタしても得られない大いなる意志がこうして私を迎えてくれるのにすごく感謝してるんです...")
小椋「。。。。『出会い系電波げしリクルートオフ会』ですな」
木下「....ここは渋谷区松涛かと思ってました」
小椋「まあ大久保コリアンタウンも近いですしね」
木下「どうでもいいけど、この2人もう3時間以上話し込んでますよ」
小椋「それを見ている貴方もね」
木下「・・・・午後のお茶が美味しいわ」



....その64へ続く(はっしゃまんだーらにぱーり)