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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクション(?)である−


その64
木下隆雄「ここんとこそうでもないけど、芸能界でメジャーになって、下積み時代からの妻を捨てる鬼畜な輩が結構いましたね、まあ女性の場合は有名になる前に男が消されるから問題ないとして」
小椋良二「そう決めつけるのもどうかと....必ずしも有名になった側だけの問題ではないでしょう」
木下「というと?」
小椋「たとえばほら、『そういえば売れない頃のT◎RUって太っててさぁ、猫の着ぐるみなんか着てシャウトしてたのよ、笑っちゃうでしょ?』っていうインディーズ追っかけとか、『●ー○。の○◎はボクが育てたんだ』というカメラ小僧とか」
木下「・・・・当人たちが相手にしてたかどうかが問題ですが」
小椋「ともかくこういう人って追っかけてた人がメジャーデビューしちゃうとさっさと他に移っちゃうんですよね、ヨメはんor彼氏も似てるようなところがあるのではと」
木下「かなり強引な論理の展開ですな。しかし確かにマイナーゆえの『マイたれんと』ってのはあるのかもしれませんね」
小椋「んでもってそういう人が落ちぶれて、ドサ周りなんかを始めたりする」
木下「すると戻ってくるんでしょうね」
小椋「相手に蹴倒されるとも知らずにね」

セリーグ 試合数 勝率
阪神 37 23 13 .639
巨人 38 23 15 .605 1.0
ヤクルト 37 20 17 .541 2.5
中日 36 18 17 .514 1.0
広島 33 15 17 .469 1.5
わが横浜 35 27 .206 9.0
セリーグ 阪神 巨人 ヤクルト 中日 広島 わが横浜
阪神 4−3 3−5 2−3 6−1 8−1
巨人 3−4 5−4 4−4 4−1 7−2
ヤクルト 5−3 4−5 5−2 3−5 3−2
中日 3-1-2 4−4 2−5 3−5 6−1
広島 1−6 1−4 5−3 5−3 3-1-1
わが横浜 1−5 2−7 2−3 1−6 1-1-3
TEAM HOME AWAY HAVG HR RUN LOS PAVG
阪神 8-7 15-1-6 .270 47 159 123 2.86
巨人 11-8 12-7 .278 41 182 118 2.79
ヤクルト 10-9 10-8 .265 33 146 140 3.35
中日 9-1-9 9-8 .263 35 142 131 3.28
広島 10-6 5-1-11 .270 42 145 169 4.79
わが横浜 3-1-16 4-11 .217 20 87 180 4.78
HAVG:打率/HR:本塁打/RUN:得点/LOS:失点/PAVG:防御率
赤字はリーグ最悪
木下「というわけで、『98年の王者』横浜、完全崩壊です」
小椋「・・・・そういうつながりだったのか」
木下「相手は蹴倒そうにも関内から動けないですからね、こっちとしては追っかけも楽です」
小椋「しかしあれですね、開幕早々借金20抱えて最下位独走ですから当然とはいえ全球団に負け越しで現在もなお10連敗中、勝率にいたってはボウリングのスコア並です。ここまでヒドいとある種ハレバレとした気分になりますな」
木下「成績も惨澹たるありさまですな」
小椋「まあ防御率部門を万年火達磨投手陣の広島に奪われているのが画竜点睛を欠くとも言えますが」
木下「あそこは日本のロッキーズですからね。前田踊りを踊ってりゃファンは満足だし」
小椋「しかしこのままいくととてつもないことになりそうな....今日(2002/05/18)の新聞から拾ってみましょう」

・・・
★10連敗は9年ぶり1993/7/14ヤクルト-8/1広島
★35試合前の借金20は79年西武以来延べ6チーム目
★いずれもシーズンを最下位で終える、優勝チームとのゲーム差28.5〜57.5
★セリーグでは54年の洋松ロビンス以来48年ぶり
★連敗中のチーム防禦率5.16、打率.175、先発投手防禦率7.30、
★6回以上登板は5日巨人戦の三浦だけ、4番打者(グラン・石井浩・鈴木尚)の通算成績36打数3安打(打率.083)、2HR、3打点
・・・

木下「なるほど、歴史は繰り返すといいましょうか、先人の偉業を今まさに引き継ごうとしているわけですね」
小椋「監督選択ミスという伝統もですな。大体この横浜という球団、勢いとお祭り騒ぎでちょっとチームが上り調子になったのを『地力がついた、今度はもっと緻密な野球がしたい』なんてトンデモ勘違いのもとに球界で知将とよばれる監督を招聘しては轟沈・・・を繰り返してるんですな。この前の古葉監督みたく」
木下「やはりこうなると早期のクビのすげ替えですか」
小椋「それしか対策が無いと思いますが....問題は人選ですな」
木下「リーダーシップが有って選手の尻を叩いたりおだて上げたりするのが上手で、妙なキャッチフレーズを思い付くのがウマくて、できれば横浜生え抜きじゃない人がいいですね。だれかいますか?」
小椋「高木由一」
木下「人の話を聞けっ」





(*注)高木由一(好一→嘉一['77]→由一['83]):
72年、テスト生で大洋入団。左投げ左打ち。87年引退。
顎を右肩に乗せ、バットを直立させたまま不動で構える「音無しの構え」から、15年のプロ生活で957安打、102ホーマー、463打点、打率.295を放つも、一切のタイトルと無縁。そのフォームと同様ひたすら寡黙に地味に、大洋−横浜大洋ヒトスジに彼の球団の不遇時代を「アウトローだぼハゼオバQ」田代、「ライオン丸(がその実巨人に魂を売ったチキン野郎)」シピン、「なにがなんでも流し打ち」中塚、「ぽぽぽぽんせ〜ぽぽぽぽんせ〜ぽ〜ぽぽぽ」ポンセらと共に支えたイブシ銀プレイヤー。引退後同球団打撃コーチも務める横浜きっての生え抜き。
入団前は、相模原市勤務の地方公務員。





....その65へ続く(田代じゃねーか?!)