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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その42



木下隆雄「また今年もそろそろせわしくなってきましたね、あっちこっちの駅で人身事故を良く見るようになりました」
小椋良二「・・・貴方の言うことは物騒でいけませんね。もう少しこう、晩秋にふさわしいアカデミックな話題はないのですか」
木下「そういえば私の知人が葬式に出てきたそうですが、焼き場から出てきた骨をみて『あ、大転子だ、こっちは寛骨だ、おろ、ここには乳様突起の欠片があるぞ』と興奮していたそうです」
小椋「いつも言うようですが、友人は選んだ方がいいですよ」
木下「ええ、厳選してますよ」
小椋「・・・・」

木下「意図して電車ストッパーになるのでなくても、ほらあそこの紳士みたいにホームに大の字→若者にサッカーボールキック食らう→転落ってこともこれから増えてきますね」
小椋「どうしてあそこまでして酒を飲みたいですかね」
木下「それでもやってみると案外気持がいいもんですよ、わたしなんか雪の中で小休止したこともありますし」
小椋「・・・生命活動の無期限休止のチャンスでしたね、それは」
木下「まあ、何はともあれやってみませんか」
小椋「そういわれましても・・・・」
木下「ささ、どうぞ.....ホームのタイルがひんやりとして、ホロ酔いの体に気持イイでしょ?」
小椋「あ、ほんとだ....なんだか自分が酒のサカナになったみたい」
木下「こうなると俎板の上の鯉、矢でもテッポでももってこいってかぁっ」
小椋「・・・目からウロコが落ちたみたいです」

....その43へ続く(親の血を引く兄弟よりぃもぉ〜)