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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その43



木下隆雄「先日手持ちのノートがあまりに動作が重かったので、Windows2000からOSR2.5にもどしたんです」
小椋良二「それはまた随分と思い切ったダウングレードですな。なにやらジャンクの匂いがしますが」
木下「そ、それはともかく・・・で、これもまた何年ぶりかでドライバの入ったフロッピーを取り出してきて、入れようとしたらこれがまたものの見事にバカになってるんですね」
小椋「ほほぉ」
木下「"カビかなぁ?でも何年も使ってないといっても全部が全部・・・?"と不思議に思いながらふと横を見ると、フロッピーの箱の横で、先日第一線をリタイヤしたばっかしのハブが磁石靴履いたままで骨休めしてました。いや、あのマグネットは『取付け可能』ではなくて『取外し可能』だということにはじめて気がつきました」
小椋「カビが葺いてるのは貴方のアタマです」

木下「ハードディスクとか汎用機用のストリーマなんかを除いて純粋な磁気記録式メディアはどの分野でも黄昏を迎えつつあるみたいですね」
小椋「やはり耐久性とかセキュリティの問題はあるのではないでしょうか、クレジットカードなんかのリーダ/ライタもアンダーグラウンドで利用されるようになって久しいですし」
木下「一応ホログラムや写真なんか入れてみて『うちのカードは大丈夫』てなところもありますね、でもあれだって店員が確認しなければただの模様ですな」
小椋「というわけで、磁気カードにもかなり半導体化の波が」
木下「で定期券もこんな風になりました、ホントは本サービス開始前に試したかったんですけどね」



小椋「ほほぉ......従来のと随分違いますね」
木下「なんか高級感漂う『カード』になってます。タッチパネルに触るだけって結構ベンリですよね、対応区間ならチャージしとけば乗り越しも精算不要だし」
小椋「あ、でも貴方小◎急線使ってるんでしょ?乗り換え改札は大丈夫なんですか?」
木下「・・・あ"、忘れてた・・・」
小椋「それにほら、お財布に入れて重ねてタッチしたら『重複投入です』とかいって弾かれるんでしょ」
木下「そ、それは・・・」
小椋「....貴方もJRもツメが甘いですな」
木下「し、しかしどうです、普通にこうして投入すれば」
小椋「貴方さっき言ってたじゃないですか『カード』って、固くて全然曲がらないし、こんなモノ投入したら......」
木下「ええい、ままよっ(しゃこっ)」



『ガゴッ』
きんこーんきんこーんきんこーん
きんこーん**********きんこーん
きんこーん*券づまり*きんこーん
きんこーん**********きんこーん
きんこーんきんこーんきんこーん


小椋「いわんこっちゃない......」
木下「しくしく(ぴっ、ぴーっ)あっ、あああっ!」
小椋「どうしました?」
木下「別区間の券を認識して精算されたあっ、チャージ\840も食われた・・・・」
小椋「や、やれやれ・・・」

....その44へ続く(ボタン戦争は終りました)