短期集中連載(笑)
−この物語は、フィクションである(?)−
その11
小椋良二「これはどこですか、えーと・・・」
木下隆雄「皇居の北の丸付近でしょうかね、後ろに気象庁の建物がみえます」
小椋「なるほど、でこれはなんですか」
木下「なんですかって、びいるでしょう」
小椋「いやそりゃわかるんですけど、以前にもどこかでこんな光景をみたときがありますねぇ」
木下「うーん、そうでしたっけ」
小椋「あ、母島だ」
木下「あそうそう、北港でしたね。無人の波止場に佇む哀愁のびいるけえす」
小椋「10年後にいったら、今度は最南端の南崎にいたっていう」
木下「そんなこともあったなぁ・・・あの険しい乳房山の山道を人目を避けて10年もかかって移動したんですねぇ、不憫なヤツ」
小椋「それはいいんですが、こっちのほうはちょっと雰囲気が違うような・・・」
木下「逆立ちしてますね、なんだか楽しそう」
小椋「そりゃこれだけ酒池と化してれば、踊り出したくもなるでしょう」
木下「あ、なんだかわたひ酔っちゃったびたい・・・」
小椋「あんたは見てるだけでしょうが」
木下「わらひはどっちかてゆぅと肉林の方がええなぁ」
小椋「しけべ」