| Ferrari F40 |
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| スケール | １／５８ |
| 機関 | − |
| 前輪 | − |
| 後輪 | − |
| オプション | − |
| バブル真っ只中の頃、筆者の住んでいた３畳一間家賃１万円の部屋は目黒通りに面していた。というか、その陸橋の橋脚の下に建っていた。念のため言っておくが、一応木造モルタル建てである。段ボールではない。 まあそんなことはどうでもいいのだが、この目黒通りはとにかく目玉が転がり落ちそうなほど高価な車を並べたディーラーが覇を競っていた。中にはどう考えても車のことなどこれっぽっちも知らなさそうな、お水かアパレル上がりの女性オーナーが経営している店などもあって、我々一般庶民の失笑を買うに十分だった、というか、笑うしかないような状況だったのだ。 そうした店舗群は現在ほぼ絶滅しているのだが、その中でもひときわ異彩を放っていたのが、今は100円ショップになっている「Auto Roman」と、そして当時「最後のスーパーカー」とされたPorsche959と、このF40を長らく150,000,000円で展示していた「Grass Garage」である。 筆者はこの目黒通りをいつも通勤に使っていたので、この２店舗はいつもチェックしていた。しかしながら「Auto Roman」に一度足を踏み入れて、すぐさま接近してきたスタッフに恐れをなして即座に退散したのがこの両店に記した唯一の足跡であった。 そんな筆者が今日こうしてアッサリそのF40を手に入れている。デフレとは讃とうべきかなである。1/58であるけど。 このF40は一台目当選の275GTから比較的すぐに当たっている。そこで「さすが100万台プレゼント、結構当たるもんだな」と味をしめた筆者は、その後デミタス地獄にハマっていくことになる。 |