鹿児島中央(西鹿児島)
伊集院←鹿児島本線→鹿児島 指宿枕崎線→指宿
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私的# 248
駅名 西鹿児島
線区 鹿児島本線指宿枕崎線
捕捉日 1985/10/10_11:04
種別 黒四角
タイトル 「昭和から明治が見える町」
他スタンプ  − 
鹿児島の項で市内の路面電車に乗車したと書いたが、両駅の到着時刻を比較するとどうやらこちらの西鹿児島から乗ったのではないかと推測できる。
鹿児島は南国にふさわしく中秋を過ぎても明るい陽光があふれる街並みが広がって....いるはずだった。
このページを書いている今日(2004/06/10)より少し前、「桜島、20年ぶりに爆発。盛んに噴煙を上げる」というニュースをラジオで聞いた。その丁度20年前にあたる日がこの時であったのだ。
町はまるで砂漠の中の都市のように空も地表も白く燻み、もやのように立ちこめる火山灰の彼方に頼りなく白い太陽がほの暗く町を照らすばかりで、真昼というのに市内の各所では街灯が点っていた。
もっとも、それは筆者にとってそれほど違和感のある光景ではなかった。もちろん火山灰などというものは初体験だったのだが、スパイクタイヤ規制前の春の金沢では、アスファルトの粉塵によって同じような状況が毎年繰り返されていたからだ。1200キロあまり離れた南国で、しかも秋にこのような光景に会うのはいささか不思議な感じではあったが。商店街のアーケード脇に集められた火山灰の小さな山が、妙に印象に残っている。