水上
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私的# 208
駅名 水上
線区 上越線
捕捉日 1985/09/04_09:38
種別 紫丸(びみょー。黒丸でも可?)
タイトル 「日本のチロルに湯煙り立つ水上温泉郷」
他スタンプ  − 
北海道などではまた違うのかも知れないが、本当に気温の低いときに降る雪は、さざ波のような音を立てると筆者は感じている。夜更けに窓を覗き、夕刻には音も無くゆっくり舞い落ちる牡丹雪だったのが細雪に変わるのを見ると「ああ、これは積もるなあ」と思うのである。
「変な話」の元ネタであるが、筆者がその年いっぱいで廃止になる夜行急行「天の川」に上野から乗車したとき、この列車が沼田に運転停車した。「運転停車」の割にはドアはロックされておらず、筆者は真珠の細粒を敷き詰めたような雪のホームに降り立った。吹雪の中に頼りなく光る水銀灯が今でも印象に残っている。
この時はまだ夏冷めやらぬ日の爽やかな朝で、谷川連峰の麓へと続く線路を見やりながら山間の駅の雰囲気を味わった。
....とここまではよかったが、次の土合駅で黒六角をゲットしようと、意気込んで486段の階段を一気に駆け上がったのだが、筆者が目にしたのは夏山シーズンを過ぎた閑散たる無人駅であった。当時全国の駅で無人化が急速に進んでいたのである。
他のスタンプ達人のサイトを拝見すると、どうもこれ以降もスタンプを押す機会はあったようである。だが筆者は現在にいたるまで出会えずにいる。
これも余談ではあるが、筆者は土合の隣湯檜曽の温泉でも一泊したことがある。だがどんな湯だったかは記憶に無く、うらぶれた雰囲気の温泉宿だったように思う。関越道下り長岡付近を時速百数十kmで居眠り走行中にスピン→大クラッシュし、車を新潟トヨタに預けての傷心の帰り道だっただけに、余計そのように感じたのだろう。己の身体が無事だったのをもっと喜ぶべきだったかもしれないが。