ELECOM TK-FBP052
ELECOM TK-FBP052
製造元 ELECOM
諸元
キー配列 微妙JP配列/73keys
メカニズム ゴム椀
メンブレン/パンタグラフ
I/F Bluetooth
備考
Junk Point 持ち歩きか、据え置きか

正確な開設日が不明というボケが前提となるのだが、ここのサイトを開設してから今年で15年目になるようだ。

それに関連して「長く続くサイトのコツ」という、身も蓋もないワードで検索をかけてみた。

そして引っかかってきたサイトの多くは「『ホームページ』こう作れば売上○○%アップ!」というようなご商売向けであった。
こうしたサイトの最終更新日時を見ると、twitterなどは存在せず、SNSも一部ユーザーのものだった2000年前後である。つまりは解説している当のサイトが時代遅れで閑古鳥....という有様なのだ。
そんな中、2013年のタイムスタンプがある「実際に長く続いている個人サイト」の特徴を考察しているblogエントリーがあった。

サイトの管理者さんによれば、 そのコツとは、

「つるまない・集めない・影響を与えない」

ということなのだそうだ。

筐体は軽いが、やや厚みがある
持ち運びは....どうでしょう?

これを筆者なりに解釈すると、サイトが長く続く理由は「如何にビュー数を増やすか」というポジティブな部分にあるのではなく、その真逆....つまり「『サイトが閉鎖に追い込まれる理由』をどう回避しているか」となる。
「管理者個人が興味を抱いたことだけネタにして、書きたいように書きながら、他者の批判をせず、攻撃は斜めに受け流す」....いわば「自家発電」に徹することだ。

それはつまり....筆者がここでやっていることになるのだ。うん、そういうことにしておこう。実際12個ほど挙げられた「特徴」のうち8〜9個は当てはまっているのだから。

そんなわけで当サイトの看板にある「短期集中連載」に背を向けて、今日も「長期グダグダ連載」に勤しむ筆者の最近のプラットフォームはiPhoneかMemoPadだ。

一日、iPhoneのみ装備で出撃した筆者は、○オンのフードコートで空いた時間を執筆に充てようとして....ちまちまとこのキーボードをつついているうちに頭が痛くなってきた。
そこで休憩を取ればよいものを....気がつけば階下のJ電気でこのTK-FPB052を手に取っていた。

裏面。一カ所トルクスになっている
電池は単3一本

コンパクトキーボードにしてはピッチが大きめで打ちやすそうなレイアウトだったが、実際に打ち始めると、キー配置が微妙であることに気づかされた。

「8」「9」に「(」「)」が割り振られていたり、「@」が右上にあったりと、基本的にはJISっぽいのだが、カーソルキーは横一列のマカー仕様だ。その上「Windows/Command」キーがついていたりと、統一性のないキメラ配列にみえる。

おそらく一番問題になるのは「:」などweb閲覧環境で多用される記号がFnキーとのコンビネーションであり、その要となるFnキーが小さいという点ではないだろうか。
Ctrlショートカット使い(といってもCtrl+I/O/U/Z/Y/Wぐらいだが)としては、Ctrlキーが左側に1個、しかもそのFnキーと並んでいる....というところも、ミスタイプを誘発する原因となっている。

メカはゴム椀メンブレン/パンタグラフ
意外に安定感のある打鍵感
しかし、そうした点を除けば、文章入力にはそんなに悪くない打鍵感だ。

安物でほとんど使い捨て的感覚でげとしたのに、いざ分解...となると元に戻らなくなるのを畏れて躊躇するちきんな筆者らしく解体していないのだが、感覚的にはゴム椀+パンタグラフと思われる機構は、意外にグラつきが少なく打ちやすい。
特に文字キーのピッチが右下端の「/」と左上の「¥」を除いて等長なのが、筐体の大きさのわりに打ちやすい大きな要因となっている。

さて、このキーボードはどのようなシーンでの使用に適しているのか。

今回のような「スマホの外部HID」は確かに有効だが、当然ながらスマホと一緒に持ち歩くには大きすぎる。
タブレットは....ちょうどよいサイズではあるのだが、iPadやSurface、あるいはGalaxyやNexus7のように一体カバー型のキーボードが存在することを考えると、タブレットとこの板を別個に鞄に入れて....というのも、なんだか煩雑な気がする。

そんなわけで、先のフードコートでの本分執筆以降、今日まで本機はほったらかしになっていた(この文章と共に)。
ちなみにWindowsの使用では、JP配列の設定のままで使用出来る。
なので、デスクトップでの使用も悪くないかも知れない。デスクに向かっての書き物に疲れ、ゴロ寝やラップトップタイプ(膝上キーボード)に向いているということで。

....と、そこはかとなく内容の薄いレビューになってしまった気がする。
が、まあいいだろう。いつものことである。薄味の継続こそ長寿の秘訣であろうから(違)。





(2015/09/06記)
 

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