SEGA Kids' keyboard PICO |
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製造元 | SEGA Enterprises | |||||||||
諸元 |
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Junk Point | 単漢字変換 | |||||||||
子供が新しいことを憶えるのはあっという間だと思う。 何かの記念日にゲームソフトを買うと、プレイを始めてものの10数分でコンボを発動して必殺技を繰り出していたりする。 筆者のごときは「あんなものは一本道RPGだ」などと揶揄してみるのだが、その一本道とやらに足を踏み入れることすらおぼつかないのが現状である。 以前「人間の最大の力はその適応能力だ」というようなことを書いたが、彼らを見るにつけそのことを実感するのである。 だが一方で、その能力が当の本人を害することもある。 この社会には「ディファクトスタンダード」というものが存在し、多くの人々がそれに倣う事で活動を営んでいる。 その標準から外れた能力は異端としての価値を持つ一方で、日常生活を送る上で微妙な、だが決定的な障害となることもままある。 筆者が持つ特性というか、標準から外れたタト属性については自らが制御できる範囲で獲得したものである(と信じている)のだが、そうした選択肢を大人に握られている子供の場合、獲得する能力についての安易な選択は、それがシャレで済まない範囲に逸脱する危険性を内包しているのではないかと思うのだ。 このキーボードも、そうした微妙な境界線上に位置しているガジェッツの一つと言えるのではないだろうか。
(2011/09/03記) |