Compaq SK-2800S

製造元 型番からして多分Silitek(Presario 3560に添付)
諸元
キー配列 日本語/MicroSoft109準拠+18Fn keys
メカニズム メンブレン/ゴム椀
備考 ドライバどこだ?
Junk Point
以前にも書いたと思うが、筆者は常日頃から「PC初心者には最高機種」を提唱している。

最初に触るモノのマン−マシンI/Fがその人にしっくりくる可能性が高くまた高い性能により応答速度が速ければ速いほど、それだけ触れて楽しむ機会が増える要素となり、習熟も早くなる。
よしんば途中で飽きて放り出したとしても、その時点での最高性能機種であれば、しばらくの間を置いてやる気や興味が復活した場合、まだ買い換えずとも最新のOSやソフトを使えるだけの性能が残されている可能性が高いから、余計な投資をせずに済むのだ。

....とはいえ、それはPCに投資する額に余裕のある人の場合であって、そこまで気合いを入れて取り組むまではいかず「とりあえず使えればいいから、何かいいパソコンない?」といわれると....流石にそこまでせよと無理強いはできない筆者である。

そうした方にはそこそこのメーカー製ミッドレンジ〜エントリーモデルをおすすめしたり、代理購入したりする筆者だが、何故か頼まれた時に買うのはCompaqが多かった。(とはいえ最近義妹にはThinkPadR50eを買ったが)

元々筆者は、Compaqというメーカーはあまり好きでなかったはずである。
独自設計のマザーボードに孤高のEISAスロット、オンボードのビデオチップと、ふりかえってみれば今日のAll in 1マザーを先取りしたようなシステムを取っていたメーカーだが、デスクトップに拡張性とかコンパチビリティを求める傾向の強い筆者の目には、閉じた設計思想のように思えていたのだ。

しかし義父に自作マシンを代理購入して、結果ろくに使用もせずに破壊に至った経緯から、初心者にはやはりある程度堅牢性があり、保証もついたメーカー品が良い、されど日本のメーカー製はちょっと高い....というわけで、出るはもっと好かない筆者が選ぶのはこのキーボードが添付されていたProleniaあたりになったのだ。

で、丁度この機が発表されたのが、いよいよInternetが一般の方が利用するメディアとして立ち上がり始めた頃である。
その波に乗って、各社から独自のI/Fを持つキーボードを備えた機種が現れたのもこの頃だったと思う。

しかし今日に至ってこうした機種依存の特殊キーはどのくらい残っているのだろう。
メーカーカタログを見ると、少なくともこのSK-2800Sのように満艦飾の特殊キーを採用しているモノは少ないように思われる。メディアボタン+電源+スリープあたりだけではないだろうか。

DriverGuide.comにあった英語版のドライバを母艦に入れてみたら、16ある特殊キーのうち、メディアボタンのPause, Rew/Fwd, Stop, EjectとMuteボタン、それにサスペンドキーが動作した。なぜか検索キーを押すと電卓が起動したのはご愛敬か。コントロールパネル内に「イージーアクセスボタンサポート」アイコンが作成されるので、こちらの設定をいじれば、もう少し何とかなるかも知れない。....と思ったが「"i"」ボタンにブラウザ起動を割り当ててみたがだめだった。

さて、そういう些末時はさておいて、このキーボードの打ち味だが、筆者の知るSilitek社のキーボードとはまた違い、ストロークが深く重めのタッチになっている。
タクタイル感は結構ハッキリしていて、打鍵音も割と大げさな音がする。何かくぐもったような「ボコボコボコッ」という感じである。
枠を押すと多少軋み音はするものの、大作りな筐体のせいかまずまずの剛性感ではある。

シリンドリカルスカルプチャは浅い感じで、どちらかというとフラットに近い。筆者は長い間ノートPCを使う機会が多かったので、こういう平板な配置も嫌いではない。
109キー配列にしてはCtrlキーも大きめで、掌底打ちもわりとやりやすい。まぁ掌底と言うよりは、鉄槌に近い気もするけれど。

それより違和感があるのは、EscとFn1〜12、そしてPrtScr/NumLock/ScrollLockキーが横長....というより、縦が寸詰まりのノートPCのような形状をしている点である。
これは上方に先出の特殊キーを、インラインにではなく独特のデザインぽく配列したために、そちらにスペースを食われてしまったのが原因では....と思われるが、Fnキーを多用した以前の筆者であれば、ちょっと操作に戸惑いを覚えたかも知れない。
ゐんきーとコンテクストメニューキーで、この辺の機能を補完してFnキーの出番を減らし、結果としてFnキーのサイズは縮小してもかまわないということになったのだろうか。

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