Thermaltake "MEKA G-UNIT" KB-MGU006US
発売元/製造元 ThermalTake
諸元
キー配列 104keys + T1〜12 Fuction keys + media keys/US
メカニズム Cherry MX Black Axis
備考 I/F: MiniUSB(HID)/2xUSB(Host)/AUDIO IN/OUT
Junk Point キーボードクラッシャーが苦手ぽ

○○作と称されるSG県の、その更に辺境の地に住まう筆者。自分の時間が取れなくなっている昨今、定期巡回の機会もかなり減っているのが実情だ。

時折出撃するのは、50kmほどの場所にある名古屋が多くなっているが、以前総武線沿線に勤務していた時の秋葉原巡回のように毎日...どころか、週ごと、いや月ごとに出撃するのもままならない。
出かける機会となると、日曜日に研修会湖南....というぐらいになってしまっている。

そんなこんなで、筆者が草津ICを下りていつもの研修会場へ向かう....その道すがら、大して食指が動かないにもかかわらず寄ってしまうのが「○ードオフ」である。いや、そんなところぐらいしか立ち寄る余裕がないのだ。....といいつつ、なぜか帰りの助手席に鍵板が乗っていたりする。その繰り返しだ。

以前は時折掘り出し物があった長浜店は、昨今ではすっかり在り来たりの廉価PCの付属品鍵版を散見するのみという有様であるので、これでもまだマシなほうなのだが、それはともかく、筆者の趣味に合うようなヴィンテージ品はほぼ見かけることはなく、やはりここでも「ゲーミング」が勢力を増しつつある。

キー配列
筆者初MX黒軸
使い込まれたせい?ややガタつきが大きい

そんな中で拾い上げたのが、この「Thermaltake MEKA GUNIT KB-MGU006」である。

いや、もう明らかに無駄な散財であることは分っている。
筆者などが使用することはまずないキーが左端を占拠しているし、ソフトウェアにしても単にPCリソースを圧迫するだけの代物なので、おそらくインストールはしない。よってマクロ機能やランチャー機能などを試す機会もないだろう。オーディオだってBluetoothヘッドセットで十分、音ズレなんて全然気にしないし。....となると、本機の特長である部分がほぼ冗長であることになるからだ。

ただ一点だけ、筆者にとって本機を購入する理由があった。
いままでMX黒軸採用キーボードを購入したことがない....それだけです。ハイ。

実はこれと並んで、箱無しの中古品だが「Majestouch」のBluetooth/無刻印モデルがあるにはあった。
実際どちらを選ぶか、あるいは両方逝くか、10数分迷ったのだ。
だがそちらはMX青軸で、両方購入すると1諭吉を超える。さすがに6野口だった本機と両方は無理...で、消去法的に本機のみを購入することになったのだ。
(ちなみに後にレポするこれも中古で置いてあった)

(上)パームレストはガチッと填め込むタイプ
(下)I/F部

などといいながら(実は少しwktkで)帰りのサービスエリアで、いつものごとくUSB2BT経由でAndroidタブレットにBT接続する筆者であった.....つながらんやん。
「まあ、おそらくそうだろうな」と思って、裏面ラベルをみると「最大消費電力5V/500mA=2.5W」....USBの上限やんけ。
やはりそこは腐っても(腐ってないけど)余計な(当社比)イルミネーションなどついてるための大食い機。バスパワー、それもモバイルバッテリーから電力供給でHubに2本デバイスつないでの稼働など、望べくもないのであった。

で、しばらくの熟成期間(=放置)の後、本日実際に叩いてみると、以前に店頭で試した黒軸モデルと同じように、押下げるに比例してリニアに重くなる感触がある。タクタイルがないので、以前拾い上げたMY白軸と感触は似ている。

だがMY白軸で有効な「キー上に指を滑らせるよう」に浅くタイプする入力方法では、コンタクトが心許ない感じがするので、必然的に力を込めて「叩く」感じになり、その分普通のタイピングでは疲れが出やすい様に思う。げしげしたたき込んでいる分には、タイプフィールは決して悪くないのだが....

USB2BTで....つながらん
イルミネーション少ない割に大食い

そのように叩いてきて、本機のゲーミングデバイスとしての性能も、もしかすると一時代前のコンセプトに基づいているのではないかとふと思った。

現在のトレンドはおそらく「軽加重、ショートアクチュエートストローク」と思われる。本機は力任せにキーボードを叩いてゲーム操作をするユーザーを想定して、今のメインストリームとは逆の高荷重と耐久性に振った作り(....とはいえ、経年劣化なのか元々なのか判然としないが、キートップのぐらつきは割と大きいのだが)になっているように感じる。

高ポーリングレートやアンチゴーストなど、基本的な性能は現在でも通用するデバイスなのかも知れないが、極めて高速な操作が要求されるeスポーツの世界では、やや取り残された感があるのだろう。

微妙な中古販売価格も、そうした状況を物語っているように思える。




おまけ

パッケージと本体



(2018/01購入、2018/05/03記)

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