FILCO FKBT108M/NB Bluetooth Wireless keyboard |
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製造元 | ダイヤテック | ||||||||
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Junk Point | − | ||||||||
某所で紹介したように、先日筆者はプリンタを買い換えようかと、下見にとある電気屋さんにいた。 実のところ当初は一度に10枚ほどの紙を丸呑みするまぢん様のようなPM-930Cの置き換えだけを考えていて、ネットワーク接続をUSB古Speedから廃Speedにアップグレードしよう...などというのはおまけでしかなかった。 やふおくでSilexのデバイスサーバが安く出ていたし、従来通りの構成(プリンタ+スキャナ+USBデバイスサーバ)で十分と思っていた。 ...なのでネットで安く落として後は寝て待て、訪店は時間つぶしぐらいのつもりだったのだが、店に向かう途中から妙に盛り上がってきてしまった。「無線もいいなぁ...」...そんな筆者の心を捉えたのが、かの無線/有線のLAN I/Fを持つ複合機だった。 筆者にしてはデカい散財をした後で、店内のPCを見て回った。 各社の冬モデルがそろそろ処分価格になり始めていたが、それらを見ると半数以上のメーカー製PCの入力デバイスがワイヤレスになっているのに気付き、愕然とした。 部品を寄せ集め、配線をして、BIOSをあーでもない、こーでもない....といぢるのが当たり前と思っている世代の筆者にとって、(おそらくは)ゐぃんが立ち上がらないと認識されないコンソールというのは非常に不安なものがある。 無論各メーカーともいろんな対策(BIOSで認識とか、独自規格の無線とか)を立てているのだとは思うが、一般のユーザーにとってそれが当たり前になってきている....ということに、隔世の感を覚えずにはいられない。 もちろん無線には利点がある。コンソールのレイアウト自由度が非常に高い点だ。 例えば昨今の大画面&PCのAV化を思うと、遠く離れたカウチで寝そべりながらコンソールをいぢりたいというのは人情であろう。 またそれ以前に、24インチワイド辺りでも有線k/bが置ける1m程度の距離では、下手をすると画面に近すぎて光線酔いでチモくなってしまう。 特に後者の点を重視した筆者は、例のキノコの生えたワイヤレスk/bを再び使用してみた。 そして.....なぜか手元にこの茶軸のBluetoothキーボードがいる。 筆者はつい先日同じFILCOの青軸108キーボードを買ったばかりである。「チャキチャキ」という可愛らしい音を出すそのk/bは、到着した当初から筆者にとっては微妙な存在だった。かゆいところにもう一歩で手が届かない....そんな感じである。元々筆者はクリック感を好む傾向があるので、タッチの感触自体は気に入っているのだが。
クリック感....というか、スイッチがコネクトする感触(...をTactileというのだろうか)が青軸に比べて少しだが明瞭にあり、メンブレン+ゴム椀のようなスムーズな押し込み感のまま、底付きがはっきりとある感じなのだ。 ちなみにCherryでは"Tactile feel(ergonomic)"と呼んでいるが、ただの"Tactile feel"の白軸はもう少しコネクトする感触がはっきりしているそうである。 いずれにせよ、キーボードとしてはかなり今の筆者の好みに近いフィールである。 筆者が購入したのは、FILCOオンラインショップ限定販売の、Bluetoothドングルが付属していない廉価モデルである。....といっても、箱やマニュアルなどは一緒で(箱に『ドングル無し/Web限定』のシールは貼ってあるが)単にドングルが納められているべき場所に無いというだけの違いだ。 しかしセットモデルには落とし穴がある。Bluetoothスタックが同梱されていないのだ。 そのためスタックはOSに依存することになり、このキーボードの正式対応OSはXP SP2以降となる。 筆者のように未だにWin2kSP4をメインにしているユーザーだと、別途スタックの同梱されたドングルを用意する必要があるのだ。 電波の到達距離はドングルの性能にも左右されると思うが、筆者の使用しているPlanex社の超小型ドングルでも見通し5mぐらいまでは大丈夫な感じであった。 ただ筆者の職場で、一部を壁に遮られている3mほどの距離で操作しようとすると、キー操作を一部認識しない現象が多発した。 筆者は事務用のデスクと、実務の作業用テーブルが隣同士の別室に分かれており、事務用のPCと実務用のPCは別ドメイン上にあるので、相互にVNCでコンソールを共有している。 この両PCの間が半分は情報配電盤を内蔵した壁、半分は引き戸に遮られていて、戸を開放しても完全には見通せない位置にある。 どちらかのPCに操作を限定するか、今片方しか入っていないBluetoothを両方のPCに導入すればよいのだが、業務上それが出来ないのである。このキーボードを持って行ったり来たりしながら操作できれば....と思ったが、この到達距離では少し無理があったようだ。 Bluetooth接続はリアルタイム性が要求されるオペレーション、例えばゲームユースなどには不向きといわれる。 筆者がよくプレイするLittleWingのピンボール"Monster Fair"を、Bluetoothヘッドホンと一緒に試してみたが、オペレーションそのもののリアルタイム性にはさほど問題を感じなかった(若干のディレイはあるようだが、体の方でそれにあわせて操作するようになってくる)。 しかし筆者所有機の性能(Athlon64 1900MHz+1GB RAM)の影響かも知れないが、たまにキーに反応しない時があった。HDDへのアクセスが発生している時などに見られたので、もう少し性能が高ければ、この引っかかりは無いかもしれない。 メカニカルキーボードの快適性を、場所を選ばず堪能できるのは非常に快適だ。職場でも同じ室内なら全然問題なく操作できているので、いちいちPCの近くまで操作しに戻らずとも、データを参照しながら作業を続けられて便利だ。 ただ...職場の接続先が12.1インチXGA画面のB5ノートなので、今度は大画面とは正反対の意味で目がツライが。 (2009/01/08記) |