FKB8769-T052 |
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製造元 | Fujitsu Co.ltd. | |||||||||
諸元 |
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Junk Point | 小堀君向け(言迷) | |||||||||
この文章を書いている2016/09/23を遡ること1年あまり、2015年はキーボード業界(んなものがあるのかどうかは不明だが)にとって大きな節目の年だったのかもしれない。 特許が失効したZF electronicsのcherryスイッチのパチ...いや後発品が続々と登場したのである。予想通り、ほぼ全てかの大陸国に存在するメーカーから。 筆者は長年こんなコーナーを書いている身でありながら、そのことを全く知らなかった。汗顔の至りである。 まあそれはともかく、その互換スイッチ(といっていいのだろうか)メーカーの中には、大陸国国内での特許を受理された所もあるというのだから、まったくなんでもあり(ただしコネがあるという条件があるかも)の国だ。そんな海の向こうから、そういった互換スイッチを採用したゲーミングキーボードがすでに日本で幾種類も発売されている。 時間の評価を経ていないので、それらの互換スイッチがどのような性能を持っているのかは今のところ分らない。 ただ一つ言えるのは「数が質を生む」という可能性だ。 現在の日本は「モノづくり」を標榜している。熟練工や高度な工作機械技術に支えられた高品質な製品作りが国内産業のセールスポイントというわけだ。 だがそれは、かつて粗製濫造とも言える大量生産と、その過程で生じるQC試行錯誤の上に成立しているものだったはずである。 人口の単純比較でいっても潜在市場規模が10倍の国で、同じような産業技術の飛躍的向上が起こる可能性も十分あり得るので、それは我が国の産業にとっても無関係なことではないはずだ。
(2016/10/10記[2016/09/23起稿、2017/08/06脱稿]) |