Rapoo E6300
製造元/発売元 - / Uniq corp.
千葉県柏市若葉町3ー3 柏合同オフィス2B
04-7128-6557(FAX)
諸元
キー配列 80keys/US
メカニズム pantagraph/membrane, 2.0mmStroke
備考 I/F:Bluetooth 3.0 class 2
対応機種:iPad2/iPhone4-4S
Junk Point 日本語切り替えが言迷Caps
以前から述べているように、筆者は1990年代の後半ごろ、かつて西新宿の今は亡きジョージVなるケーキ屋に、i486DX2(50Mhz動作)とヘタレきったニッケル水素電池を搭載したThinkPad530とACアダプタとPDCとカードモデムを持ち込み「うちは電気売ってないから」と店主にクレームをつけられていた頃からの”Nomad geshier” である。

以来、535、110、600、TransNote、パネリーナ、コペルニクス、SH-04A....など、さまざまなモバイル端末を持ち出しては、著述を行なったり、またただ単にそのようなシチュエーションに浸っていることに悦に入ったりしている。

リムレスのフラットなデザイン

が、ここしばらく、イマイチなところがある。
それは、筆者所有機の「コンソール」=画面+HID。。。が、どうもしっくりこないのだ。

それは、今日のモバイルデバイスのメインストリームが、筆者の慣れ親しんだノートPCからタブレットやスマホにシフトしてきいるからに他ならない。

ハードウェアKBを持つモバイル端末がSH-03Bを最後に終了してしまい(....といいつつGPDWinなど逝ってしまっているが)、画面のみのマシンを持ち歩くようになって以来、別途キーボードを用意するのが筆者の定番となってしまった。

で、そうしたキーボードをつい忘れて出かけてしまった場合、かつ....向かった先が信長の菩提寺がある街のようなところである場合、あるいはジョー〇〇などといったテナントが入っているショッピングモールの場合(行きつけの長居が可能なカフェや、無料で座れるフードコートなどがあれば尚良し)に....本機のようなキーボードをつい購入してしまうのだ。いや、衝動買いではありません。必要に迫られてですよ。

裏面はアルミ?
剛性も結構高い

そうしたキーボードが筆者宅には何枚かある。いずれご紹介したいとは思うが、今回は本機「rapoo E6300」を取り上げようと思う。

筆者が購入したのは大須GOODWILLにて。確か3000円台だったように記憶している。

購入後調べてみると、本機は発売当時世界最薄(最薄部5.6mm)のBluetoothキーボードを謳っており「権威あるiFデザイン賞を受賞」したと、当時のレビュー記事にはある。

ただ、その記事は2012年2月のもの。筆者購入時の5年以上昔になる。キーアサインも、全角/半角切り替えの改悪があった以前の、iOS7を基本としていると思われる。そのようなクラシックなデバイスを購入して、果たして大丈夫か。

....と、大仰に書いてみたものの、物書きに使用するには大きな問題がないことは、購入直後から判明していたのだった(笑)。
というより、専用のキーボード付きカバーがあるiPadはともかく、iPhone/iPhone Plus で文章を作成する方にとっては、スタンド付きiPhoneカバーとならんで、かなり有効な選択肢ではないか....と、使用するたびに思うところである。

電源on/offはハードSWあり

このキーボードは、上半身を卓上面に対してやや低めにとり、手が鍵盤と卓上に「ベタッ」と乗っかるような感じ....うーんうまく言いづらい、要は手が浮くような感じにならないように鍵盤を操作すると、わりと叩きやすいことを発見した。手が浮いた状態だと、右端の小さなキー群をどうしてもミスタイプしやすくなってしまうように感じるのだ。

[ ,]./=\と、カーソルキーおよび右shiftがシュリンクキーになっている。かっこのキーがcommandの横にあるのは少しタイプの流れを停滞させる要因になるが、それ以外は個人的には比較的スムーズに打てる配列と思う。

Mac/iOS用のキーボードとしては、最上列が特異である。Fxキーと、Del(カーソル右側削除)があるのだ。筆者はAppleキーボードのdelete(=BS)のみ構成に常に違和感を覚える性質で、左と右を削除するキーが揃っている方が自然に感じる。まあ、iOSにファンクションキーが必要かはよくわからないが。

本機のスイッチはパンタグラフ/メンブレンで、昨今流行りの上部カバーレスタイプである。
スイッチの取り付けとキーの実装は割としっかりしており、タイプ時のぐらつきはあまり感じられない。故に、少しタイプ位置に注意を向ければ、狭いキーピッチでありながら、少ないミスタイプで打てるキーボードだ。

そしてリムレスのコンパクトなデザインが、可搬性にも寄与している。横幅はiPhone8Plus+3cmぐらい、奥行きはほぼ同じで、おそらくバッテリーを内蔵していると思われるティルト部分を含めても、かなり薄い。なので筆者のようにファッションに気遣いのない人間であれば、ツータックパンツのポケットに重ねて入れて持ち歩けるぐらいのものだ。電源は裏にハードウェアSWが付いているので、持ち歩くうちにいつのまにか休止から復帰してスマホが大変なことに....ということもない。

ポン8+のお供に

最上段のメディアキーは、筆者はあまり使用しないのだが、一応動くようだ。
それよりも役に立ちそうなのが、F11/F12とその右のキーに割り当てられたUndo/copy/paste/だ。今日までその存在に気づいていなかったのだが、筆者はWindows ではctlrショートカットもちょくちょく使うので、Evernoteで不便していたのだ。

日本での発売元のサイトを見ると、本機の上位機種...か後継機種と思われる「E6350」が発売されている。こちらはキートップがアイソレーション化されていて、ミスタイプが少なくなることを謳っている。また、下段のキーが一部整理され、右下方の寸詰まり感が改善された印象だ。一方で文字キートップは小型化されているようにみえ、どちらが打ちやすいかというと、筆者としては本機の方を推すところだ。

内輪の話になるが、最近レビュー待ちの鍵盤がいくつかあり、消化促進のためにも本製品はテキトーに茶化したレビューで済ませるはずだった。
....のだが、結構な長文になってしまい、あまつさえ他機のレビューまで本機で叩いている時もある。それほどに、筆者に馴染むモバイルキーボードと言えるだろう。




(2018/01/03購入、2018/05/04記)

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