IBM 48G9868(PS/55 T22sx keyboard Assy) |
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製造元 | 日本アイ・ビー・エム | ||||||
諸元 |
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Junk Point | 何故に730TE添付? | ||||||
元々筆者はPCにありとあらゆる汎用性を求めるタイプである。 だから本来はデスクトップ指向なのだが、セカンドマシンのつもりで手にしたのがIBM ThinkPad530だったがために、ノートに嵌り込み、Niftyのフォーラムを通じて知り合ったタトな方々のせいもあって自宅に炭団塊が堆く積み上げられることになってしまった。 とはいっても筆者は高級倶楽部員にはとてもなれなかったので、発売後10年の熟成を経てやふおくに放り出される往時の名機を買い漁る、秋葉の某ぢゃんく屋地層深く眠る逸品を掘り当てる、ポンバシのビルの一隅に積み上げれられた黒ダイヤの残骸を拾ってくる....という日々が続いた。最近はちょっと秋気味だが。 そんなわけで我が家に図らずもやってきたのが、こちらの何とも「ペラッ」としたキーボードである。 IBM、そしてLenovoはThinkPadのオプションとして何種類かのキーボードを発売し続けているが、これは特定機種のために用意されたオプションという、ちょっと特異な位置づけのデバイスであるようだ。 このキーボードは筆者がThinkPad730TEを落札した時、出品者の方がオマケ?として添付してくださったのだが、元はというとこの730TEの2世代前のタッチペンコンピュータ、「PS/55 T22sx」のオプションキーボードだそうである。 このキーボード上部にはケーブルを収納するスペースがあって、本来目隠し蓋がついているのだが、破損したのか最初から紛失していた。 また上部両端にチルトスタンドか?と思わせるギミックがあるのだが、これはT22sxにセットするためのステーだそうだ。ネット上のレビューにもあったが、チルトスタンドとして使用するには軸受けの部分がかなり強度不足に思われる。 消しゴムをチルトの脚として使用する事を提案されている方もいた。筆者の場合、丁度24"LCDの巨大な脚がデスク上にはみ出ているので、これをチルト代わりにすると丁度具合がよかった。 このキーボード、サイズはというと感覚的にはThinkPad230/53xシリーズと同じくらいの90%シュリンクである。 メカニズムも同じくパンタグラフ式を採用しているようで、クリック感などは割とはっきりとしているのだが、ストロークがかなり違う感じがする。ThinkPad535の方が2倍ほどストロークが深く感じられるのだ。どちらかというとThinkPad220の感じに近い浅さである。 しかし元々T22sxにセットし、傾斜を付けて使用する事を前提に作られているせいか、厚さがこれと同じぐらいか、あるいはやや厚みのあるSK-8835Lと比較しても、かなり剛性感のある作りである。 なので「ぺちぺち」という、あまり気持ち良いとは言えないスイッチのようなキータッチにもかかわらず、割と軽快にタイピングできるキーボードだ。 もちろん、今日の「似非フルサイズキーボード」と違って、右3列のJIS配列キーも同じキーサイズなので、筆者のようなOADG派のユーザーも「おっとっと」となることが少ない。 しかしまだACPIなど存在しない当時のPCだし、またTrackPointも一般化されていない時代だったので、Fnキーはないし、ポインティングデバイスも装備されていない。 現代のモバイルPCのキーボードとしては、微妙なところだ。もっともNetbookや、PalmTopPC110のキーボードとしては有効かも知れない。PS/2→USB変換の問題をクリアすれば、の話だが。 |