直感はその人がそれまでの生涯において蓄積してきた経験や情報を瞬時に動員して行う『無意識の論理的思考』であり、その判断の根拠となる情報量は『意識的な論理的思考』とは比較にならないほど膨大であるからだそうだ。
なるほど御説ごもっとも...と言いたい所だが、では直感的に行動しても、理性的に判断しても、結局はつぼってしまう筆者のようなケースをどう考えたらよいのであろうか。
このデバイスを手にしてしまった(笑)経緯はというと、WILLCOMから届いた１通の葉書に源流がある。
「永らくAir-H"を使っておられる方にW-ZERO3機種変9,800えん！」
...震度３ほどで揺れた筆者。
しかしUSB端末を持たないPCで使えないPHSはどうしたものか....そこで筆者のいつもの発想が閃いた。「とりあえず、周辺機器買っとこう。miniSDならアダプタかませばデジカメでだって使えるし」
「ナベの具材も鍋も用意してないのにコンロだけ買ってどうする...」という疑問を頭のスミに追いやって秋葉にやってきた筆者。予定通り、というかチョット違うデバイスを「まぁ大丈夫だろう」とゲットし。
そして次の目的地へと秋葉を離れる直前目に飛び込んできたのが
『数量限定WS003SH新規980円！お早めに！！』
筆者を襲った激震。揺れマクリで店の前を１０数往復した筆者は、ついに気絶してしまった。WILLCOMにも台数割があるから、別に新規でも問題なかろう。沸騰した筆者の頭は極端な楽観論に支配されていた。この時点では。
その後ドヤで一人、PCからカードアダプタ経由でメディアにWMVデータを転送しようと試みたのだが....チョットでかいファイルだと、何度やっても途中でシステムがメディアを見失ってしまう。
「あー....やっぱりカードアダプタと合わないんだわ」
予定通りの相性問題発生...と思った筆者は、軒並み閉店間際の夕闇秋葉へ突撃し、「あき○お〜」のレジ前で考え込んだ。
考えた。
考えた。
考えた。
考えた。....挙句に、『24』という多分にパチキ臭い対応メディアの多さに引かれてこの機種に手を出した。.....598円という最安値に目が眩んだのも事実だが。
早速書き込みに失敗したハギワラシスコムのPCカードアダプタからメディアを引っこ抜き、本機のSDカードスロットに差込み....「あ”れ”？」
SDアダプタが微妙に大きさが違うのか....いや、SDカードとサイズは違わない。
スロットの中を覗いて見ると......↓
....これは解体してみるしかないようだ。まさか逝きがけの駄賃と買ったプラスドライバがこんなところで役に立つとは思わなかった。まさか新たな抱き合わせ商法なのか。
分解してみると、どうやら筐体に組み込む際に無理矢理押し込んだせいか、コネクタの保護板が豪快に歪曲している。流石は◎◎製....と思わせる所だったが、この程度なら筆者にもなんとか直せる。徒手矯正をかけて、たまにメディアに鉋がかかるぐらいで無事挿入できるようになった。
『またひとつ自らの手で困難を超越した』....筆者は翌日、意気揚揚と職場にW-ZERO3を持込み、さっそく使ってみようとダイヤルアップした。
職場のどこでも即座にデータにアクセスできるようにと思って購入したW-ZERO3の購入動機のその半分は失われた。さて、どうすべきか....
そんな中、このメディアリーダをどうすべきか。まぁ、どうせコンビニ弁当ぐらいの値打ちだけど。