フォサマック骨USBメモリ |
---|
![]() |
|||
---|---|---|---|
配布/製造元 | 万有製薬/スペースインターナショナル(URLはこちら) | ||
諸元 | USB2.0/4GB | ||
Junk Point | 骨が欲しかった | ||
備考 |
一つの技術が社会に定着し、その裾野が広がるにしたがって、付加価値による競争力強化を目指してさらなる技術革新へと向かう一方で、これとは違う方向への流れが生じるのは、この人類社会に「テクノロジー」という概念が生まれて以来の普遍的真理であると思う。 車で例えて言うなら、前者は燃焼効率の向上やハイブリッド駆動といった技術であり、後者はカーコンポやバイザーミラー、あるいはダットサンブルーバード(*1)のオルゴールウィンカー....ということになろうか(いや、初期の女性仕様車にはホントにあったのだ、そういう女性をナメた装備が) 純粋に「技術」というものの社会的意義からすれば、前者が正しいテクノロジーの進化の姿であり、後者は傍流、あるいは邪道といえるものだろう。 しかし新しい技術の開発には莫大な投資(=リスク)が伴う。 ともすれば採算などという概念が存在しない軍事の世界では、そのようなものを考慮する必要がない場合もあるが、民需産業の世界ではそうはいかない。 投資に見合う利益(=ベネフィット)がどのくらいかを検討し、高い投資によって生み出された高付加価値商品による利益回収(ハイリスク/ハイリターン)と、ちょこっとした工夫で同等商品に「プチ差」をつけての増収(ローリスク/ローリターン)のバランスを決定していく。 この比率は一私企業、あるいは一業界の傾向のみならず、社会全体の背景によっても決定づけられる。 テクノロジーが社会を変革する側面は確かにあるが、どちらかというとそれは少数例であり、むしろテクノロジーへの社会の希求度合いが、その進化方向を決定づけるケースの方が多いと筆者は考える。 平和(あるいは社会が停滞)で、物が有り余っている時代には、技術革新も停滞し、産業製品の進化も小手先の工夫が多くを占めるが、ドラスティックに社会が変革される時代(戦争/あるいはそれにともなう世界再編)には、純粋な技術革新の比率が高まる....といった具合だろう。 そして、筆者の住む日本は今のところ平和で、物質の飽和する社会で、かつ文化的に重箱の隅をつつくようなディテールにこだわるヲタ国家である。 したがって、基幹技術から派生した....というか、ともすれば逸脱したような製品、つまりはこのコーナーに登場するような言迷グッズが市場を席巻することになる。(..のか?) ここ数年ですっかりリムーバブルメディアの定番となったUSBメモりだが、チップ集積度の向上によって、今ではUSBコネクタより本体が小型の物まで現れている。 一方で、現在のところこれ以上の容量増加への市場の希求はそれほど多くないと思われる(冷蔵庫の法則からすると、それもいつまで続くか怪しいものだが)。 そこで、他社製品に差をつけるとすれば...あとは匡体デザインということになるのだろう。 何せ本体が1cm四方ぐらいなのだから、被せるガワは何でもアリである。多分この分野では日本が独壇場であろう。他の国がドコもついて来ない....という側面もあるだろうが。 ぴあのたんは限定品であったことと、時期尚早で記録容量の不足から内容の○○ゲー自体のむふふ度が低いという残念な結果に終わったが、今後追従する製品が期待される分野である。 ちょっと前にエヴァやウルトラマンのデフォルメフィギュア型USBが話題になったが、そこまでやるであれば、何もあそこまで「携行メディア」としての本質に拘泥する必要はないと考えられる。 ....そう考えた筆者を含む多くの方々が、サイバードールメイやメイドロイド雪之丞のリリースを期待していることだろう。もちろんシッポ付きで。
(2010/02/20記・2010/03/04修正) *1:初稿では「トヨペットコロナ」でしたが、筆者の記憶違いでした。訂正します。 |