DS-DA70N103LG
オゼックスデジタルフォトフレーム(DS-DA70N103LG)
メーカー 大正富山薬品(ZOXのOEM)
諸元 デジタルフォトフレーム/JPEG対応/MEDIA:MMC/USB flash memory
Junk Point 起動画面オワター
備考 ここをご覧の多くの(?)方もそうだと思うが、筆者の様にちまちまと真夜中まで働いては、画面ぽちりで物欲カタルシスを得ている様な小市民プチブルからすると、医師という職業についている人々は別世界の人間に思えることがたまにある。

『大統領のように働き、王様のように遊ぶ』

泡沫経済絶頂期に流れていた栄養ドリンクのCMコピーだが、彼らのうちである程度地歩を築いた人々はまさにその通りに生活している。

毎日の様に24時間の70〜80%を労働に費やし、休日は学会に参加しながら、飲み会の誘いは断らず、しかもスケジュールを調整して海外へ足繁く出かけたり、真冬の往診の合間に、1,000m超級の雪山に単独登頂してきたりする。

それは単に切り替えが早い....というだけではない。遊んでいる間も、常に仕事の事を考えている。
キャバ嬢の何気ない一言、あるいはアニメキャラの台詞から、治療のヒントを得たりしているのだ。

筆者の知己である一人が「医師は『仕事』ではなく『生き方』だ」と言ったことがある。つまりはそういうことなのだろう。
(尤も、他業種で名を為している人の多くもそうなのだろうが)

右手側面:I/FはUSB-AとMMC(^。^;)
背面。なぜか立てるとボタン表示が逆になるよう印刷してある
しかし、筆者の様に毎日「大統領の様な」彼らと接している人間はいざ知らず、彼らとあまり接する機会のない一般の方にとっては「王様のように..」の部分だけが目に映ったりする。

筆者がこの機械を入手した際、その素性を検索中に、とある女性がコレをオークションに出品しているのに出くわした。

『詳細は不明ですが、医者の叔父が医薬品メーカーから貰ったものなので、高級な一品だと思います』

....さて、カノジョの判断は正しいのか。

それを判じるには、この手のガジェッツに対する筆者の知識はいささか不足している。

単に興味が薄い....ということもある。筆者にとって、画像は基本的には大画面のディスプレイに映して、ともすれば編集して遊ぶものであって、ただ単にスライドショーで眺めていればよいというものではないのだ(一部のむ○○なデータを除く)。

(左上)起動画面....(=。=;)(左下)何枚かプリセット画像有り
(右上)メディアを挿すと優先的に表示
(右下)もちろんこの方も
まず、対応メディアがUSBメモリと「MMC」というところがおっとっとである。
聞くところでは、今(*2010年当時)でもMMCがシェアを占めている国は多いそうだ。

若干ではあるが、内蔵ストレージも備えている。で、この中にはご覧のようなプリセット画像が何枚か含まれている。
筆者は文学に疎いので、これが「Wizard of OZ」であると気付くのに数年を要した(....放置していた機関も含めて)。
オゼックスなのでオズ....医薬品業界にはよくある話だ。トラムセットに虎のツガイとか、オングリザにドングリさ♪とか。

肝腎の表示は、そこそこ悪くない。
ただし筆者の用途や、今日(2014年)的なメディア事情からすれば、動画のサポートがないのはなんとも残念である。対応フォーマットはおそらくJPEGだけ。BMPやPNGは表示されないようだ。

この販促グッズを入手した2010年時点のレベルでは、そこそこのメディア製品といえるだろう。
ただし「高級」かと問われると....非売品という希少価値以外は、おそらく○○問屋の店頭コンテナに積まれているような品質と思われる。
....そんなわけで3年後の2013年末。

終了したと思われていたOZグッズに、後続が現れた(笑)。

今度は若干価格を落した物になっている。時計とマウスパッドだ。
眺めてみると、キャラデザも時代を反映した萌え系なモノに変化している。

時計は、ごくスタンダードな単三駆動の壁掛けタイプだ。かなり普及してきた長波受信機能は備えていない。
筆者は他部署の要望でこれを大量に持ってきてもらった....ということは大量に余っていた、ということなのだが。

で、到着したコレを、担当者にみせた。
そして今....施設物品庫に、この時計が山積みになっている。

そしてもう一品。アカラサマにウケ狙いだ。
しかし問題は、誰からどのようなウケを取ろうと思ったか...ということだ。

たとえば小児科医の診察室にこれを設置したとする。
受診した子供のご機嫌取りに、このグッズはネタとして機能するだろうか。
いや、それより付き添いの親御さんが医師のデスクにコレを発見したら...(汗)

そんなわけで、公的な場所への設置が無意味かつ無理として、百歩譲って(その手の嗜好を持つ医療従事者の)プライベートなデスクに行くとすると....今度は思い切りが足りない気がする。

このマウスパッドの、ここに位置する隆起は何か?と(その手の趣味者に)尋ねたら、100人が100人、全員が「○。○゚○」と答えるのではなかろうか。
少なくとも「巨大キャンデェー」と発想する人はいないはずだ。このマウスパッドのデザイン担当氏以外は。

というわけで、広告効果だけを考慮するのであれば、正統的デザインにするべきであろう。 たとえばコレのように。

だが社会的要請がそれを許さないであろう。おそらく。愛用を開始した医師のいない場所で、緊急職場会議(噂話という名の)が開催されるのは火を見るよりも明らかな気がする。
(2010/03/16記/2014/07/20追記)
 

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