鉛筆
製造元 姉貴
諸元 全長5mm
Junk Point 気合だ
備考 以前にもどこかに書いた気がするが、筆者には姉がいる。

筆者も姉も、小中学校とそこそこの成績でクリアし、県下ではまず名の知れた進学校に進んだのだが、そこで成長を止めて海月のようにふにふに浮遊する人生を選択してしまった筆者と違い、姉は今もってなお進化を続けている。筆者の自慢の姉でもあり、羨望と嫉妬の対象でもあるのだ。

とにかく姉は何事にも努力の人である。中学校の時は凡そ布団で寝たことがなく、勉強しながら机上で気絶して朝を迎えるのが常であったし、高校に入ってから始めた体育会系の部では、練習に没頭しすぎて生理が止まり両足脛骨を疲労骨折するほどだった。

その姉の原点が、このいささかパラノイアックと言えるまでに使い込まれた鉛筆であろう。彼女は小学校のころから、鉛筆ホルダーを使って文字通り鉛筆が「消滅」するまで使い切ったのである。
正直なところ、写真の鉛筆はまだまだ長いほうである。筆者が目撃したところでは、長さというより「厚さ」が1mm以下のものですら使っていた。彼女のエネルギーの原点は、その集中力にあったのだと確信している。

そしてどうやら、筆者の長男がその集中力の萌芽を見せ始めている。今のところカード収集などの妙な方向に伸び始めているのが若干心配であるが。

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