Mini MAG-LITE AAA(お医者さん用?)
製造元 MAG Instrument
日本発売元:A&F CO.LTD.
諸元 白熱バルブ/単四電池x2本使用
Junk Point 隣の芝生
備考 物欲はどのようにして惹起されるのか。

何のきっかけもなく発作的に発生するという事はまず考えにくい。

それまで全く興味の無かったジャンルのブツが突如として欲しくなると言うようなことが生じたとしても、大抵の場合は何らかのきっかけというか背中押しというか、そういうものがあるはずなのだ。

筆者の場合、水棲生物さんや、荷電粒子砲ブチかます銀河鉄道さんとか、骨と脂のリハビリ中まぢんさまといった散財師匠たるネット隣人の皆さんに大きな影響を受ける事が多い。
このちっちゃいもの倶楽部?ぽいブツも、そうであるといえなくもないのだが。

筆者はこの方面のデバイスについては全く暗いのだが、調べてみると高輝度LED登場までは小型ライトの定番だったらしい。
筆者の現場でも、現在ではLEDライトが主流になっているのだが、とあるお医者さんによると「LEDライトは患部を判別しにくい」ようなのだ。
慣れればそうでもないのかも知れないが、たぶん「白熱バルブの光に照射された患部の色」が、何十年という時間の中で数多の臨床現場をこなす内に大脳にインプットされていて、なかなか切り替える事が難しいのかも知れない。

さて、そんな事情を知らず、医療系カタログで全然別のペンライトを発注した筆者。
到着したブツを見せるなり「何か違うなぁ、これ....」とのチェックが。

そこで筆者は実物のマグライト「AA」を見せられ、これが欲しいと再注文を受けた。

豪華ハードケース入
(空きスペースには単4x2)

色指定まで受けたのだが、カタログに載っているマグライトはこの「AAA」ブラックのみ。
注文はしてはみたものの、到着を待つうちに別ルートで探そうと思い立った。

いや、というか筆者が欲しくなってきてしまったのだ。嗚呼物欲のバカ。

当然の流れでヤフオクぽちる筆者。.....いいのだろうか?

やってきたのは「引き出しで長時間寝かせた」という「AAシルバー」。

包装はかなりバッチかったが、未使用新品なので中身は程度上だった。
いや、というかかなりかっちょいい。ガンメタルとアルミシルバーの中間のようなボディー色と、剛性高そうなずっしりとした感じがとてもいい。

やべっ。こっちのほうがかなり欲しくなった。

しかし義理堅く仕事に真面目に取り組む一般人の筆者は、判断をドクターに委ねた。

「どっちにします?」

「じゃ、こっち」


.....で、「こっち」じゃない「あっち」の方が手元に残った。 orz
キャンドルモードにしたところ

さすがは医療系で扱うアイテム、吊しで売られているブリスターパック版と違い、プラスチックのハードケースに入っている。ロゴも中々オオゲサだ。

ペンホルダーが付いているところをみると、白衣のポケットが定位置という事らしい。

ドラマや映画などで、よく侵入者が口にくわえているのはこっちの方だろうか。
AAの方だと太すぎて、なんだか罰ゲームのような気がしてくる。しかも重いので、くわえたまま暗がりでうっかりどこかにぶつけると歯が折れそうだ。

この手のライトに全く触れたことのなかった筆者は、スイッチがどこに有るのかまず分からなかった。

昔、祭りの屋台でよく売っていたミニライト。アレをイメージしていた筆者は、「アタマを捻ってON」という発想に行き着くのに、しばしの時間を要した。

しかしその仕組みはどうなのか。

もともと過酷なアウトドア環境でも使用可能な耐久性を売りにしていると思うのだが、ゆるめた隙間から水や液体が侵入したりはしないのだろうか。

....あ、でも左の写真のようにキャンドルモードで使う事もあるのだから、この状態でも十分耐久性があるということか。
まあ降りしきる雨の中で、ローソクよろしくこのライトで灯りを取るというのも中々にブキミな気がするが。

なお、当然ながらこの方はお値段も若干高くて、やふおくでげとしたブリスター版のAAと同じ位のお値段だった。

なので筆者は損をしたわけではない。ないのだが....この寂寥感はなんなのだろう。

ドクターの元へと去っていった鈍色のニクイ奴。彼が残していったホルスターだけでも頂いておくとしよう。
(2009/11/19記)

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