2年前のある日、職場に自宅から「荷物が届いたよ」と連絡が入った。
時々ポチリ発作を起こす筆者だが、確かその当時はロー気味で、身に覚えがなかった。覚えはないが...(しみつのお買い物なんかここ暫くしてないよな?>筆者)
やや戦々恐々気味に帰宅してみると、何やら平べったい小包だ。まさか知らないうちに買い物かごに入れてしまった○り○らなモノが届いたとか...
しかし持ってみるとズシリと重い。しかも送り主は「日経BP」とある。
ややホッとしたが、ではこれはいったい何なのか。
とりあえず開封してみた。で、箱の中に入っていたのが...このタニタの体組成計「BC-504」だった。
筆者の疑念はさらに深まった。もちろんこのような製品を注文した覚えなどまったくないし、日経BPのWeb会員にはなっているが、何かのアンケートに参加した記憶もない。まさか当時筆者がメタボ気味であるという個人情報が洩れ、モニターに選ばれた...なんてことはないよな(自信ないけど)。
色々記録と記憶を辿ってみたが、結局はっきりしたことはわからなかった。
わかっているのは、筆者のメタポが絶賛進行中であるという動かしがたい事実と、筆者の体調管理にこのBC-504が役立つ(暴飲暴食をやめ、適度に運動をして、毎日きちんとこれに乗っかるという条件付きで)という可能性、そしてこいつが、Bluetoothモジュールを搭載した体組成計であるという事だ。
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iPhoneはじめ非対応機種とはBT通信不能 そもそも「Bonding」の概念がないのでは..? |
前2つについて筆者は全く興味をそそられなかった。
そしてラスの事実に激しく興味をそそられた筆者は、当時唯一のモバイルBluetooth機器だったDocomo SH-04Aにボンディングを試みた。....で、うんともすんとも言わなかった。
いつもの通り、改めて取説を開く。それはそうだ、取説とは操作方法を覚えるためのものではなく、困った時に読む物であるから。
「Bluetooth通信対応機種:『Sportio water beat』および『SOLAR PHONE SH002』の2機種・KDDIヘルスケアサービス『au Smart Sports Karada Manager』を利用してデータを取り込みます」
....以来、筆者宅の台所でオブジェと化し、ある日は押し寄せる埃にまみれ、またある時は上の棚から降ってくるインスタントコーヒーの粉にどす黒く染められながら、早や2年が経過した。
普通の足底計測型体組成計としては、特に問題のない...というか、かなり高いレベルの性能を持っている。
しかもボディの一部にガラスを使用したスマートなデザインにもかかわらず、最大秤量は150kgまで可能という頑強さだ。
問題があるとすれば、筆者宅に自治体から無償配布された体組成計がすでに一台あり、操作はこちらのほうが簡単であることと、通信によるデータ蓄積という本来の機能的特徴を発揮できる環境が我が家に整っていないという2点のみであろう。
....そう、それらの理由故に放置ぷれい状態に陥っているのだ。筆者所有の数多の絶賛放置中おじゃんくやガジェッツとよく似た理由で。
タニタのWebサイトを見ると、性懲りもなく昨年に後継機「BC-505」が発売された模様だ。
こちらはGalaxyやXperiaといった昨今のAndroidスマホに対応している。その他の対応機種も増えた。
....ということはつまり、「非対応のBluetooth搭載スマホやタブレット(iPhone/iPadも2013/03現在非対応)」あるいは「PC」では相変わらず使えないということになるのだろうか。Bluetoothの意味がないやん。
本来の汎用性のあるBluetoothデバイスであれば、PCなどとの連携で医療現場やエクササイズ/スポーツジムといった専門性の高い環境での市場が開けてくるはずである。と、思うのだが....
発売当初のプレスリリースでは「ダイエットや体調管理に敏感な『30代女性』などを中心に年間5000台の販売を計画している」とのことだった。
この手のモノは年間どのくらい売れればヒット商品なのか、筆者には見当もつかない。
だが発売後半年経って、まったく身に覚えのない一Webコラム読者にバラまかれているところを見ると、\19.800(2013/03現在の実売\15,400前後)という、ヘルスメーターとしてはかなりな高価格ともあわせ、あまり芳しい売れ行きではなかったに違いない...と思われるのだ。
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(2013/03/27記)
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