フルスロットル
製造 上島珈琲株式会社
諸元 画像参照(手抜き)
Junk Point コーヒーとコーラとコアップガラナのとりにてぃ

曲者の脇役達
成分一覧

エスプレッソーダに続く...のかどうか分らないが、また炭酸コーヒーだ。

件の著述では「おりんぴっく飲料」などと言っていたが、あれから2年...いや実は、昨年も名前を変えて焼き直しが出ていたので、毎年恒例となっているようだ(筆者にとっては四品目になる)。
時代のサイクルが早くなっているのだろうか。

一昨年には「ぶらぢるの年に」と言っていた。確かにそうだったのだが、今年はワールドカップである。
いずれにせよ、アスリートにはちとマズイ気がする。禁止薬物ではないのだが、「モニタリング物質」には指定されている(報告される)のだ。

....まあ一応リアルに競技者向けなのではなく、単に「気分出したい」系のドリンクということにしておこう。
カフェイン2倍ということも、テイストの一つだ。

そんなわけで、サプリメントとしての性能はともかくとして、問題になるのは本当の意味でのテイスト...「味」はどうなのか?ということである。

缶には「コーヒー+炭酸」と書かれたシールも含め「スパークリングカフェイン」など、微妙な表現が並ぶ。
そう、これは一連の「炭酸コーヒー」とは若干趣を異にしているのだ。今までの炭酸コーヒーの中で一番コーヒーらしくないのである。

泡立ちが割ときめ細かいのは、これまでの一群とよく似ている。
が、コーヒーのあの芳香があまり感じられず、良くも悪くも薬臭い。おそらく増量されたカフェインと、アセスルファムのコンビネーションがこのような感じをもたらすのだろう。

そしてこの両者は、いずれも苦みを持っている。
それはコーヒーの「キレのある」苦みではなく...舌にまとわりつくような「後を引く苦味」である。

本来ならコーヒーによく使われる甘味料であるアセスルファムは、コーヒーの芳香によってその変な苦味がうまくマスクされるのだが、これはそれが前面に押し出されている感じだ。
後味が胃粘膜保護剤のレバミピドに近い....と言って、分って下さる方がおられるだろうか。

これまで「炭酸コーヒーをいかに旨くするか」というところに主眼を置いてきた製品群は、悉く頓挫を余儀なくされてきたといってよいだろう(本当に持続的に売れる製品を目指していたかは疑わしいが)。

それに対してこれは....何かそれらとは別モノになってしまった感がある。
ひょっとしてエナジー系ドリンクの新たな分野として定着するのだろうか。....いや、それはないな。多分。


珈琲より出でて珈琲より○○し
どこをどうすればこのようなけみかる風味が...


(2014/06/24記)

Junk Junky