バリトップ120
製造元 カイゲン
諸元 高濃度硫酸バリウム懸濁造影剤(グレープ味)
Junk Point 確かな満足
備考 筆者のように、医療従事者の中には得てして医薬品嫌いな人間が存在する。それは医薬品の副作用の恐ろしさを知っているから....というようなシリアスな理由ではなくて、ただ単にズボラなだけ、つまりは「医者の不養生」ということなのだが。

またその上に、実際に医師を含む筆者の周囲の医療従事者は、筆者を除く殆どの人々が常人より数倍タフで、おおよそ医療行為などを必要としていないのである。

しかしながら「内服」という程度ならまだよいのだが、「体内への異物挿入」となるとやはり二の足を踏んでしまう。OGTTが糖尿病予備軍を発見するための最良の方法と判っていても、針を刺すのはイタイからやだ。胃カメラや大腸ファイバーで悪性新生物を定期的にチェックするのが良いとはいっても、抵抗在りまくりだ。そして....

筆者は定期検診でバリウムを飲んで凄まじい下痢をしたことがある。
初めての成人病検診で、普通のイ吏 彳走なら翌日ぐらいまでは便秘で苦しむはずが、検診直後に入ったステーキハウスを始めとして、自宅に帰るまでの10数箇所で白濁した水分を排出し続けたのである。(イヤ、ばっちぃ話ですみませんが事実です)

あとになって冷静に考えてみると、あのバリウムの液体には酸化マグネシウムかピコスルファート(いずれも下剤)辺りがこっそり混入してあったのではないかと推察されるのだが(もちろん検査機関側の厚意で)、あれ以来筆者は胃のレントゲンもトラウマになって受診していない。
というわけで、なんだか美味しそうなこの缶入り飲料(?)を目の当たりにすると、試しに飲んでみたいような飲んでみたくないような、複雑な気持ちにさせられるのである。

ごらんのとおり普通の350mlデブ缶なのだが、金属バリウム塩のゲルであるからして、手に持つと異様に重い。一本行けば確実に胃にもたれるであろう。重曹と一緒に飲んだときのキツさは40過ぎの皆さんにはよくお分かりと思う。

Junk Junkyリストへもどる