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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その451

木下隆雄「故・宮脇俊三氏の『汽車旅十二ヶ月』に『四国は渋めの観光地ばかりで、若者にアピールするところがない。故にパック旅行も売れ残りがちになる』書かれていたのですが」
小椋良二「もう40年近く前の本ですよね、それ。今はそもそもツアーで旅する方よりも、個人出撃のほうが多いと思いますが」
木下「とはいえ四国を目指す人はというと....そうですねぇ、饂飩巡礼のウドナーとか」
小椋「....老女好きになりそうです」
木下「それを言うならウダー(ウドer)では」
小椋「そういう楽器もありますた」



木下「そんなこんなで、管理者さんもしぽぽさんから名店情報をげとしてお出かけになったことですし、我々も出撃するとしましょう」
小椋「またしても一昨晩・昨晩と2時間睡眠で丑三つ時発進、さぞかし夜明けの黄色が鮮やかなことでしょう」
木下「し、しかたありません仕事が押してしまって。とりあえず貴方も」
小椋「私も現地までお休みします....(すぴー)」
木下「を、をいー」



小椋「をや、ずいぶんお早いお着きで。ほあぁ」
木下「....ここまで4時間/330きろ、えらいぞ自分」
小椋「ここは『かけ』オンリーですか」
木下「看板に『イイィィッ』が抜けているような気がします」
小椋「第三帝国謹製ぢゃないんですから」



木下「湯がいてかけて、天のせて」
小椋「写真を撮って怒られて」
木下「べ、べつに根に持ってなんかいないからねっ」
小椋「それはともかく、饂飩もそうですがこのイリコ天は超ウマイ」
木下「まったくです、もうちょっと取っても」
小椋「大行列ができてますよ」
木下「仕方ありません、ここはとりあえず撤収しましょう。しかし塩分愛好家の管理者さん愚次男様も大満足の出汁と醤油の絶妙なバランスでした」



小椋「....」
木下「さ、次行きましょう。家族計画は管理者さんに任せて」



小椋「....何の厨でしょう」
木下「だ〜か〜らぁ〜」



木下「これはまた盛大な」
小椋「結局善通寺近くに戻ってきたのですね」
木下「仕方ありません、教えてもらった『山越』は前回行ってますし、それ以外はというと、有名店はすべて日曜定休」
小椋「だからリサーチ不足にも程があると」
木下「ま、まぁ管理者さん同行者の『醤油かけうどんが食いたい』という意見に合致する店が開いていたからよしとしましょう」
小椋「しかしここはホントにうどん屋さんなのですか、なんか生鮮食料品満載のように見えますが」
木下「どうやらスーパー併設のうどん屋のようですね。こっちはレジのおばちゃんに聞いたら『アタシの都合がついたらこ開けとるけん』とのことですが」
小椋「『スーパーのうどん屋』というより『うどん屋のスーパー』ですな。軒先貸して母屋取られ」
木下「げははは」



木下「饂飩の他にも『屋根崩落危険個所』『不気味な人形の心霊スポット』など見所満載で待ち客を退屈させません」
小椋「い、いいのか?」



木下「楽しい待ち時間もあっという間、メニューはこれだけ」
小椋「とりあえず、外で食いましょう。店内はどうにもならない芋洗い状態ですし」
木下「そうですね、さきほどのスーパーらしき店の中を、お椀持って出てくるお客の隊列は、なかなかにシュールです」



小椋「....何の意味が」
木下「を、をを外にも心霊すぽっとが」
小椋「下らないことやってないでさっさと味見を」
木下「ほほぉ...麺はかなりウマイ」
小椋「で、このかけ醤油ですが....同行者は『塩辛い』と宣ってましたが、かけ過ぎた量の割には優しい塩味ですな」
木下「こちらも替え玉したくなる適量・適味ですが」
小椋「流石にご遠慮申し上げたくなる行列と腹具合です。そんなわけで撤収を」
木下「さあ次」
小椋「え、えー」



小椋「....またここですか」
木下「前回は暗くて十分な取材ができませんでしたから」
小椋「といいながら、またカレーに小銭突っ込んでる貴方」
木下「か、辛口の方がいいなあ〜」
小椋「や、やり」



木下「前回はこちらも稼働していませんでしたが」
小椋「どこぞのおやぢさんがマシントレーニングされてますけど」
木下「すぽぉつじむでもあったのですね」
小椋「とりあえずヴィデヲゲェムでもやっときますか」
木下「だれがそのような実利のない時間と財産の浪費を致しますか、ほれあちらにクレーンが」
小椋「激ショボのヌイグルミプライズに価値があると」
木下「では、とりあえずあちらを....ほい出ました」



小椋「....なるほど貴方が着用されると」
木下「めめめ滅相もない」
小椋「被られると」
木下「おいこら」
小椋「奥さんが美味しく頂きました」
木下「なんでやねん」



木下「そんなわけで辛口」
小椋「あまり代わり映えがしませんが」
木下「またしても開設おぢさん登場」
小椋「だが米は旨い(キリッ)」
木下「だが『もやサマで話題沸騰』豪華賞品は売り切れ中です」



小椋「では、今回の戦利品を」
木下「と思ったのですが、正解は『ピロピロ』でした」
小椋「しかし『ぽてパリくん』は静態保存でした。これを持ちまして巡礼完了」
木下「あと八十四箇所のこっているのでは」
小椋「をを、マチアソビ」
木下「な、なぞ」



--おまけ--


....その452へ続く(カツヲ・一六・四三系)