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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その423


木下隆雄「もんど杯も半ばにさしかかりました。カンガルーもカラスもアラーアクバルも、揃って討ち死に夜は明けて、我ら亜細亜の夜明け運動の民が託す望みは半島キムチ国のみというていたらく....の今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか」
小椋良二「....だいぶ切れてますね」
木下「キレてないっすよ」
小椋「そんなリキさんみたいなこと仰っていると岩塊の隙間に閉じこめられて断食させられた挙げ句にキムチを○ツに突っ込まれてカンガルーパンチを食らいますよ」
木下「....亜細亜の災厄ここに極まれりという感じですな」
小椋「それにしても我が烏たち、初戦で電光石火の逆転負け→必勝を期した2戦目でgdgdドロー→背水の陣で望むウルトラ強豪国戦でボコられ....というのは多くの方が指摘するようにあのゼンマイ監督率いた独W杯と生き写しです」
木下「いやそうともいえないのではないですか。あのときはそれこそエース以外は何もできずにズタボロ感が強かったのですが、今回はコンディションが上がってなかったとはいえあそこまで酷くなかったとおもいますよ」
小椋「そうですか?ではこの結果はいかに」
木下「とある草サッカー評論家が仰っていたことがあるんですが」
小椋「は、はぁ」
木下「『サッカー一流国にあってその他の国にないもの、それは選択肢だ』ということです」
小椋「.....なるほど、創造性あふれる攻撃的フォーメーションとガチガチのカウンターサッカー、どちらも完璧にやってのけられたのが最終戦でしたな」
木下「そういうことです。今の日本にはどちらか一方しかない、相手と状況に応じて戦術を使い分けられない。それが二番手以降たる所以ではないかと」
小椋「まぁこぼれた○○を嘆いても詮無きことですけどね」
木下「そうです。こぼれても救いの盆はあります」
小椋「は、はい?」
木下「ではさっそく盆すくいに行きましょう」



小椋「....意味が分かりません。つか流れがつかめないのですが」
木下「『SG県下随一の進学校Z高にあって、随二のH高にないもの、それは美富士だ』と、かの陸上水棲軟体生物さんも仰っていたではありませんか」
小椋「そ、そでしたっけ」
木下「いえ、フカしです」
小椋「墨を吹かれますよ....ていうか、お仕事で来たのではないのですか」
木下「片づいたのでチョット寄り道」
小椋「計画的犯行委」
木下「さ、さあでは入ってみましょう。外見は県と都で領有権争いをしている某東京出島市の薄いラーメン店とよく似ています」



小椋「なんか我々が思ってたよりかなり奥行きがありますよ」
木下「何せ高校の門前ロケーションですからね。蛸舟をクラーケンに育てるだけのことはあります」
小椋「な、なぞ....しかし噂に違わぬ雰囲気というか、鹿TVが場違いに思える炭団ぽな店内ですな。掃除はされているようですが」
木下「失礼なことを言ってはいけません。ほらこのとおり食品・環境衛生で表彰も」



小椋「ど、どりょくしょう」
木下「....私の義父が飲食店やってた頃『優と良は取れるんだが、秀はなかなか取れないんですよ〜』と言ってましたけど、このらんきんぐは初耳です」
小椋「ま、まぁ努力してみたということなんでしょうか」
木下「まんまです」
小椋「マンマ....そういえば名物おばちゃんがいたんじゃないですか。おっちゃんが一人で作って盛って出してますけど」
木下「他のお客さんとの立ち話を座り聞きしたところでは、体調は崩しておられるようですが、ご健在ではあるようです」
小椋「なるほど。それにしてもこの時間、常連にしか見えないようなオサーンばかりです。綿シャツ・綿パン・シャツインの」
木下「母校への郷愁とか」
小椋「や、やり....しかも給水機が故障して出が悪くぬるいが修理は大阪まで持って行かないといけないとか、臨時休業の詳細な日とか、店の事細かなことまでご存じですよ。客なのにお勘定の別客がいると『おおきに!』とか仰ってるし」
木下「もはや個人営業の店というよりは、町の文化財と化してますな。おそらく」
小椋「すぎょ〜」



木下「で、とりあえず来ました」
小椋「.....SGで見るとは思わなかったジ○ー盛り、しかもこれ580円」
木下「お盆もおつけしております。どこぞの山猿県のボンチみたい」
小椋「にしてももっと凄まじいのを頼まなかったのですか」
木下「我々の歳を考えてください」
小椋「ちきんなお方ですな」
木下「し、しかしこれでもしんどい.....太麺大盛り+ほぼ同量の野菜とは。それに旨いけどちと薄い」



木下「仕方ありません。投入」
小椋「こういう使い方をするモンなのですか」
木下「味の変化をつけなければ辛い量です。かといって醤油もラー油も胡椒もなく、あるのはただコレとソースのみ」
小椋「な、なかなかですな」



木下「ふぅ、なんとかなりました」
小椋「今度はメシ物に挑戦ですな、来年の初めにはもっとハードな交渉で仕事に来るはずですし」
木下「も、もうしんどい〜」
小椋「そのガッツの差ですなZとHの差は....食って勝つつもりが食い倒れ」
木下「しくしく」




--おまけその1:とあるお方の母校--




--おまけその2:オリジナルグッズ--




....その424へ続く(次の訪店はあるのか)