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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その189

木下隆雄「このシリーズも始まってからもうじき2年半ですか、時間だけは経ったのですがなんだか歴史の重みを感じませんね」
小椋良二「『塵も積もればやはり塵』というべきでしょうな。吹けば飛ぶようなコーナーがテンコ盛りじゃないですか」
木下「そうですねぇ....しかしこれほどの無芸駄文を書き散らかしといて、本でも出版するつもりなんでしょうか」
小椋「なんかいつぞやのオフに出たときにそんなこと言われてその気になってたみたいですよ」
木下「身の程を知れといいたいですな」
小椋「あはははは、まったくです。あはははは
木下「あはははは.....(ぽかっ)」
小椋「痛ぇっ」

木下「なんだかんだ言ってるうちに時は流れていくものですな、今年は例の放射能汚染ガキ型アンドロイドの生まれた年だそうで」
小椋「そうですな、ハリボテ作って誕生イベントやってる連中見てると、技術立国日本の黄昏を嫌が応にも痛感させられます」
木下「作者本人が『生涯最高の駄作だ』と懺悔し、後に赤ん坊型アンドロイドに日本初の核爆弾を埋め込んで首都をふっ飛ばす短編を書いてるぐらいなのに、恥部を敢えてほじくり返さなくてもいいと思うんですけどね....まあいいか、宇宙時代の終末にも太陽系に多くのコロニーが建設されたといいますし」
小椋「それ、作者が違います....」
木下「歴史は繰り返すという一例で」

小椋「なるほど、そこでようやくこれにつながるのですね」

木下「前フリだけで終わってしまうのかとヒヤヒヤしました。私は全ての日本漫画の元型といわれるあの作者の作品群が大嫌いなもんでほとんど読んでないんです」
小椋「危うく話が途切れるところでしたな。で、なんですかこのカプセルトミカ軍団は」
木下「貴方の目は節穴ですか....ほらこのシャーシをごらんなさい、ちゃんと『NAVI』って書いてあるじゃないですか。某缶コーヒーについてた食玩ですよ食玩」
小椋「ロゴ変えただけのパチモンでしょどうせ....そういえば確か貴方、だいぶコンプリートに苦労なさってたようですが」
木下「そうなんですよ。ゲットするためにどれだけこの商品を買ったか...」
小椋「いやそういうことではなくて、コンビニで店員の目を盗んで缶のトップについてるふたをこっそり開けて中身を見るとか」
木下「うっ」
小椋「持ち帰ったマシンを小熊どもに発見されないよう隠しておいたが、翌日起きてきたら全速力で壁に激突させられていたとか、布団の下で圧壊してたとか」
木下「しくしく....もう現存は写ってる6台しかありません」
小椋「そんなことがあったのにまた性懲りもなくやってるんですか」

木下「こ、今年は全員サービスというわけではないんですよ、レア度が違いますレア度が」

小椋「確かに去年のとは質が違いますな。京商の1/66モデルですか。ホイルキャップもダイカストボディーも『車好きのお父さんのためのトミカリミテッド』並みです」

木下「そうでしょう?これほどの賞品、今度こそはチビどもには触らせません」

小椋「そうですね、おそらくは梱包もきちんとされて届くでしょうからね...」

(数日後)
木下「・・・・」

小椋「剥き身かい....」

木下「いきなりメール便で届きました。2台は確保したのですがF40はあっさり発見されてしまいました。しくしく」

小椋「それにしてもこれ、全部バラバラで届いたんですか」
木下「そのとおりです。メール便1通100円としても、100万台送れば送料だけで1億円ですよ、無茶苦茶ですな」
小椋「無茶苦茶は貴方の飲み方です。なんですかこの空缶の群れは」

木下「い、いやその....でも食品卸で大人買いするよりはマシでしょう....」
小椋「そういえば確か、抽選会場に残された貴方の応募本数18件でしたね。なんか缶の数と合わないのですが....」
木下「ぎ、ぎくう」
小椋「昨夜貴方のうちの近くを通りかかったときに、自販機の横でごみ箱を漁ってた人を見たような....」
木下「ぎ、ぎくぎくぅ」
小椋「....語るに落ちたな....」

....その190へ続く(メーカーも飲んでる使徒も太っ腹)