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短期集中連載(笑)

−この物語は、フィクションである(?)−


その37

木下隆雄「しかし最近のブロードバンド通信普及は目覚しいものがありますね」
小椋良二「そうですね、『v.34がアナログモデムの限界であろう』なんて超明日鍵に記事が載っていたのがちょっと前のことなのにね」
木下「....それはずいぶん前のことのような....だいたい雑誌自体が消滅してるじゃないですか」
小椋「まあそれはともかく、当時のスピードをアナログのまま50倍以上高速化してるわけですから、凄いもんです」
木下「もっともあくまでカタログ値ですけどね、ウチなんかせいぜい400Kbpsなんですけど」
小椋「条件がよければ局から離れていてもメガビットが可能みたいですからね、一番ワリ食ってるのは首都圏の人工密集地域に住んでる人たちですね、彼らは新し物好きですぐに高額で不安定な新技術に飛びつき、恩恵が得られない内にその投資がインフラに回され、後続のユーザーがはるかに安い投資でより良い環境を享受できるという、これは労働者階級が資本階級とホワイトカラーの搾取を受けて社会階層の最下部を支えるにも似て....」
木下「そういう貴方は」
小椋「たてばんこくのろうどうしゃっ!」
木下「やっぱり....ハラショー同志」

木下「しかしここまで高速な通信が可能になると、いよいよ動画も本格的な配信が可能になってきますね、今はまだ1/2VGA程度のストリーミングが一般的ですが」
小椋「韓国では国境監視に使ってた軍事技術の転用で高圧縮の動画技術を開発したっていいますしね....早晩日本でも実用化されるんじゃないですか」
木下「しかし何がそこまで技術進化を促すんでしょうね?映画だってビデオやDVD借りてくれば済むハナシなのに」
小椋「やぱコッソリやり取りしたい画像や動画の影響が大きいんじゃないですか」
木下「あ、むふふですね」
小椋「さうさう」
木下「つまりリビドーが技術革新の根源エネルギーだったわけですか、なんか困ったもんですね」
小椋「そんなことはないでしょう、ほら本屋だってこんなにベンリ」

木下「うう....えろ系雑誌とPC雑誌をこんな配置にするから、『趣味はPCです』なんて言った日にゃ『あの人、ヘンタイよ』とかって言われる苦難の日々が....」
小椋「ぢぢつでそ?」
木下「ち、ちがいますよ」
小椋「でもさっきなんか動画落としてたじゃないですか」
木下「あ、こ、これはっ....」
小椋「どれどれ....」



木下「見ちゃイヤン」
小椋「....友達なくさないようにね」

....その38へ続く(よろしければ、貴方の御名前を..)